【2026年8月10日週:世界の株式市場動向】

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総括

今週は、米国のインフレ鈍化による利上げ観測後退が追い風となる一方、原油高・中東情勢・景気減速懸念が重しとなり、地域ごとに明暗が分かれました。

日本は、日経平均が4.74%上昇し、AI・半導体株が大きく上昇しました。

韓国もサムスン電子やSKハイニックスを中心に堅調でした。

欧州は、AI・半導体、防衛、エネルギー関連が支え、ドイツやイタリア、欧州株全体が底堅く推移しました。

カナダも資源・金融・テクノロジー株が上昇。

一方、香港は2.2%下落、豪州は1.6%下落、英国・フランス・インド・ブラジルも軟調でした。

中国は小幅なまちまちで、AI・半導体株が下支えしました。

米国ではNVIDIA、Micron、SanDiskなどAI・メモリー株が強かった一方、景気減速への警戒も強まりました。

総じて、AI投資と金利低下期待が株価を支える一方、原油・地政学・景気減速が最大のリスクとなった週でした。

欧州(STOXX50,STOXX600)

今週の欧州株は、AI・半導体、エネルギー、好調な企業決算を追い風に過去最高値を更新しました。

特にASML、Infineon、Siemens EnergyなどAIインフラ関連が強く、Adyen、Maersk、Vestas、ABN AMROも好決算を材料に大きく上昇しました。

一方、LVMH、Hermès、Keringなど高級品株や一部製薬株は軟調でした。

全体としては、米国のインフレ鈍化による金利上昇懸念の後退に加え、AI投資拡大と企業業績の改善が相場を支えた週でした。

ただし、中東情勢とエネルギー価格、長期金利の上昇は今後もリスク要因として残っています。

【STOXX50の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX50の週足チャート】 

↑週間+0.24%。年初来+13.03%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【STOXX600の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX600の週足チャート】 

↑週間-0.36%。年初来+11.07%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ドイツ(DAX指数)

今週のDAXは、AI・データセンター需要、防衛需要、好調な企業決算が相場を支え、26,000台の高値圏で推移しました。

特にシーメンス・エナジー、ラインメタル、SAP、TKMS、RWEが目立ちました。

一方、中東情勢や原油価格、エネルギー政策への懸念が上値を抑えました。

全体としては、地政学リスクを抱えながらも、AI・防衛・電力インフラ関連への資金流入が強く、DAXの上昇基調は維持された週と評価できます。

【DAX指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【DAX指数の週足チャート】 

↑週間+0.46%。年初来+7.92%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

フランス(CAC40指数)

今週のCAC40は、中東情勢・原油高・インフレ懸念と、高級品需要の減速が重しとなり、8,726から8,637まで下落しました。

特にLVMH、エルメス、ケリング、ロレアルなど高級株の下落が目立ち、中国消費の弱さが業績懸念につながりました。

一方、トタルエナジーズは原油高が追い風となり、サフラン、タレス、エアバスなど防衛関連も相対的に底堅い場面がありました。

今後は、ホルムズ海峡の再開と原油価格、ユーロ圏インフレ、ECBの金融政策に加え、中国の高級品需要がCAC40の方向性を左右する重要な材料となりそうです。

【CAC40指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【CAC40指数の週足チャート】 

↑週間-0.9%。年初来+6.27%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イタリア(Milano Italia Borsa指数)

今週のFTSE MIBは、53,700前後の過去最高値圏で非常に底堅く推移しました。

中東情勢による原油・ガス価格の変動や公益株の下落が重しとなる一方、エネルギー、防衛、金融、AI関連株が相場を支えました。

個別では、サイペムが大型契約獲得で上昇し、ENIも週前半は原油高の恩恵を受けました。

防衛関連ではフィンカンティエリ、レオナルド、アビオが地政学リスクを追い風に堅調でした。

また、ユニクレディトはコメルツ銀行買収への期待から約17年ぶりの高値を付けました。

一方、エネル、イタルガスなど公益株はガス価格上昇が収益圧迫要因となりました。

全体としては、地政学リスクを受けた防衛・エネルギー需要と金融業界の再編期待が、公益株や一部ハイテク株の弱さを吸収した週と評価できます。

【Milano Italia Borsa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Milano Italia Borsa指数の週足チャート】 

↑週間-0.25%。年初来+19.07%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イギリス(UK100指数)

今週のFTSE100は約1.4%下落し、5日連続安となりました。

序盤はシェル、BP、フレスニロ、グレンコアなどエネルギー・鉱業株が相場を支えましたが、週後半に原油・金属価格が弱含むと商品関連株が一斉に売られました。

また、アストラゼネカ、GSK、ユニリーバなど大型ディフェンシブ株の下落も指数を圧迫しました。

一方、シェル、アビバ、エンテインは相対的に底堅く、企業業績が個別株の支えとなりました。

全体としては、英国景気は底堅さを示したものの、商品価格の下落と大型株の弱さがFTSE100を押し下げた週でした。

【UK100指数の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【UK100指数の週足チャート】 

↑週間-1.38%。年初来+8.24%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

インド(BSEセンセックス指数)

今週のインド株は、センセックスが週間で約0.6%下落し、「原油高・中東情勢・海外資金流出」が最大の重しとなりました。

特にインドは原油輸入への依存度が高いため、原油高が企業コストやインフレ、ルピー、金融政策に波及しやすい点が警戒されています。

一方、米利上げ期待の後退、好調な決算、外国資金流入が支える場面もありました。

個別では、バルティ・エアテル、インド州立銀行、L&T、NTPC、BELなどが相対的に底堅かった一方、TCS、タタ系銘柄、ICICI銀行、インディゴ、リライアンス・インダストリーズなどは材料によって大きく動きました。

来週は原油価格と中東情勢に加え、インフレ指標、海外資金の流れが相場の方向を左右する展開が続きそうです。

【BSEセンセックスの週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【BSEセンセックスの週足チャート】 

↑週間-0.62%。年初来-8.50%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

中国(上海総合指数,深セン総合指数)

今週の中国株は、政策支援への期待とAI・半導体需要の強さを好材料とする一方、具体的な景気刺激策の不足、米中貿易摩擦、地政学リスクが上値を抑える展開となりました。

週間では上海総合指数が0.33%下落した一方、深セン成分指数は0.30%上昇しました。

個別銘柄では、SMIC、GigaDevice Semiconductor、Cambricon Technologies、Zhongji Innolight、Eoptolink Technologyなど半導体・AI関連株が相場を支えました。

一方、NAURA Technology、紫金鉱業、立訊精密、華虹半導体などは軟調でした。

特にSMICの好決算は、中国のAI半導体需要が依然として強いことを示す重要材料です。

総じて、現在の中国株は「景気刺激策への期待」よりも「AI・半導体企業の実際の業績」への評価が強くなっており、今後は政策の具体化と米国の通商政策が相場の方向を左右しそうです。

【上海総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【上海総合指数の週足チャート】 

↑週間-0.33%。年初来-1.50%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【深セン総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【深セン総合指数の週足チャート】 

↑週間+0.30%。年初来+5.29%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

日本(日経平均、TOPIX)

8月10日~14日の日本株は、米国の雇用・インフレ指標の鈍化によるFRB利上げ観測の後退と、AI・半導体投資の拡大期待が強力な上昇材料となりました。

日経平均は週間で4.74%上昇し、TOPIXも最高値を更新するなど、非常に強い相場でした。

個別では、キオクシアHD、フジクラ、アドバンテスト、イビデン、太陽誘電、村田製作所、東京エレクトロン、ソフトバンクGなどAI・半導体関連株が特に目立ちました。

また、三菱UFJ、三井住友、みずほFGなど銀行株も堅調でした。

ただし、今後は米国金融政策だけでなく、円安による日本のインフレ圧力と日銀の利上げ観測が相場の上値を抑える可能性があります。

現状ではAI・半導体株を中心とした上昇トレンドが続いていますが、米国金利や為替、日銀政策の変化には注意が必要です。

【日経平均の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【日経平均の週足チャート】 

↑週間+4.74%。年初来+34.71%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【TOPIXの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TOPIXの週足チャート】 

↑週間+3.00%。年初来+21.70%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

韓国(KOSPI総合指数)

今週の韓国株は、AI需要の拡大、半導体輸出の急増、韓国政府による大型AI投資政策、米国の利上げ観測後退が重なり、KOSPIが大きく上昇しました。

特に8月12日以降は上昇が加速し、半導体大手のサムスン電子とSKハイニックスが相場の中心となりました。

また、SKスクエア、現代自動車、現代モービス、ハンファ宇宙、LGエナジーソリューションなどにも買いが広がりました。

総じて、韓国市場では「AI投資拡大→半導体需要増加→輸出拡大→企業業績改善」という好循環への期待が強まっています。

ただし、原油価格、中東情勢、米国の通商政策、韓国製品への関税などは今後のリスク要因です。

特に半導体株の急上昇後だけに、短期的には利益確定売りにも注意が必要です。

【KOSPI総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【KOSPI総合指数の週足チャート】 

↑週間+11.49%。年初来+65.18%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

香港(香港ハンセン指数)

今週の香港株は、米国の金融政策期待よりも、原油高・地政学リスク・テクノロジー株の調整・中国景気への懸念が優勢となり、ハンセン指数は週間で2.2%下落しました。

週初は米利上げ観測後退を追い風に上昇しましたが、その後は4日連続で下落し、上昇分を大きく失いました。

個別銘柄では、テンセント、シャオミ、メイトゥアン、アリババなど大型テクノロジー株が軟調でした。

一方、レノボ、Z.ai、MiniMax、SMICなどAI・半導体関連には強い銘柄も見られました。

特にSMICの好決算は、中国のAI半導体需要の強さを示す材料です。

総じて、香港市場は短期的には不安定ですが、AI・半導体関連の企業業績とIPO活況は中長期的な支援材料となっており、今後は中国景気の回復力と主要テック企業の決算が相場の方向を左右しそうです。

【香港ハンセン指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【香港ハンセン指数の週足チャート】 

↑週間-2.15%。年初来-2.34%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

オーストラリア(ASX200指数)

今週のASX 200は1.6%下落し、金融政策と世界情勢への警戒が相場を押し下げました。

最大の焦点はRBAの政策金利4.35%据え置きでしたが、インフレが長引けば追加引き締めの可能性が残ることから、金利敏感株には重荷となりました。

さらに米国の関税政策、中東情勢、中国経済への懸念も投資家心理を悪化させました。

個別銘柄では、銀行株のWestpac、Commonwealth Bank、ANZ、NABが方向感を左右し、資源株のBHP、Rio Tintoも週後半に下落しました。

一方、Austal、AGL Energy、ASX Ltd、ANZは好材料を背景に逆行高となりました。

総じて、今週は「インフレ・金利高止まり+海外の関税・地政学リスク」が優勢な一週間であり、来週は豪州雇用統計が相場の重要な分岐点になりそうです。

【ASX200指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ASX200指数の週足チャート】 

↑週間-1.60%。年初来+4.60%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ニュージーランド(NZX50指数)

今週のNZX 50は、米国のインフレ鈍化によるFRB利上げ観測の後退と、原油価格の落ち着きを軸に上下する展開となりました。

前半は原油高や米国金融政策への警戒から下落しましたが、後半はインフレ期待の低下を受けて反発し、週間では0.2%高と2週連続の上昇となりました。

個別では、ANZ、Westpac、Colonial Motor、Mainfreight、Infratil、Fisher & Paykel Healthcare、A2 Milkなどが相場を動かしました。

特にANZは木曜日に5.2%、Colonial Motorは金曜日に9.2%上昇し、後半の反発をけん引しました。

今後は、食品インフレ、中国の金利政策、RBNZの金融政策、原油価格がニュージーランド株の方向性を左右する重要材料となりそうです。

【NZX50指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NZX50指数の週足チャート】 

↑週間+0.22%。年初来+2.26%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

カナダ(TSX総合指数)

今週のTSXは米国のインフレ鈍化、金利上昇懸念の後退、エネルギー・金価格上昇を追い風に最高値を連続更新しました。

特にCanadian Natural、Suncor、Imperial Oil、Cenovusなどエネルギー株が序盤の相場を牽引し、後半はShopify、Constellation Software、Celesticaなどテクノロジー株が強く上昇しました。

また、RBC、TD銀行、CIBCなど金融株も堅調でした。一方、週末には米国の景気減速懸念からハイテク・小売株が売られました。

総じて、「金利低下期待+資源価格+金融・テクノロジー株」がTSXの上昇を支えた週であり、来週は米景気減速が企業利益に波及するか、原油・金価格が高値を維持できるかが重要となりそうです。

【TSX総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TSX総合指数の週足チャート】 

↑週間+0.96%。年初来+15.45%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ブラジル(Bovespa指数)

今週のイボベスパは約3%超下落し、7カ月ぶりの安値まで調整しました。

最大の重しは、原油高によるインフレ懸念、ブラジルの高金利長期化、景気減速、2026年大統領選挙を巡る政治リスクでした。

特にJPMorganのブラジル株格下げが投資家心理を悪化させ、銀行株や内需関連株が売られました。

個別では、ペトロブラスが原油価格上昇の恩恵を受け相対的に強く、エンブラエルも好決算と目標株価引き上げを材料に堅調でした。

一方、バンコ・ド・ブラジル、ブラデスコ、イタウ、バーレ、サベスプ、ハプビダなどは大きく下落しました。

総じて、現在のブラジル株は「資源価格の上昇メリット」よりも「高インフレ・高金利・政治リスク」の影響が強い局面となっており、今後はインフレ、政策金利、原油価格、選挙情勢が相場の重要な方向性を決めそうです。

【Bovespa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Bovespa指数の週足チャート】 

↑週間-3.23%。年初来+3.61%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

アメリカ(S&P500,NASDAQ,ダウ)

今週の米国株は、「インフレ鈍化によるFRB利上げ期待後退」と「景気減速・中東情勢への警戒」が交錯する展開となりました。

週前半は原油高と半導体株安で軟調でしたが、CPI・PPIの鈍化を受けて週後半にはAI関連株が急反発しました。

特にNVIDIA、Micron、SanDisk、AMD、SMCI、CoreWeaveなどAI・メモリー関連が強く、AIインフラ投資への期待が相場を支えました。

一方、Microsoft、Amazon、Meta、Oracleなど大型ハイパースケーラーは変動が大きく、CiscoはAIデータセンター需要の減速懸念が重しとなりました。

週末には消費者信頼感と小売売上高の悪化が示され、今後は「インフレ鈍化が株価を支える一方、景気減速が企業利益を圧迫する」という両面を見極める局面となりそうです。

【S&P500指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【S&P500指数の週足チャート】 

↑週間+0.36%。年初来+13.20%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【NASDAQの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NASDAQの週足チャート】 

↑週間+0.14%。年初来+13.83%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【ダウの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ダウの週足チャート】 

↑週間-0.56%。年初来+11.71%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

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