【2026年7月27日週:世界の株式市場動向】

注目トピック

   2026年7月20日週分はこちら

総括

7月の最終週は、世界的にAI・半導体投資への期待と過熱懸念が交錯し、値動きの荒い展開。

米国のMicrosoftやAmazonなどの好決算がAI需要の持続性を再確認させ、日本・韓国・中国・香港の半導体株も急反発しました。

一方、中国景気減速、インフレ・金利上昇、中東情勢や原油価格がリスク要因となりました。

欧州は好決算、豪州・NZはインフレ鈍化が支援材料となる一方、資源価格の変動が重しとなりました。

インドやブラジルも底堅さを維持しました。

今後はAI投資が企業利益に結びつくか、FRB・ECBの金融政策、中国景気、地政学リスクが世界株の方向性を左右する重要な焦点となりそうです。

欧州(STOXX50,STOXX600)

7月最終週の欧州株は、好調な企業決算とGDPの上振れが相場を支えた一方、AI投資の過熱懸念、中東情勢、インフレと金利見通しが上値を抑える展開となりました。

個別では、SAP、ユニリーバ、シュナイダーエレクトリック、BBVA、ING、サン・ゴバンが好業績を背景に上昇した一方、ASML、インフィニオン、ASMインターナショナルなど半導体株はAI投資への警戒から不安定でした。

また、LVMHやエルメス、ケリング、アディダスなど消費・高級品関連では決算内容による選別が鮮明でした。

総じて、欧州株は経済・企業業績の底堅さが確認されたものの、今後はECBの金融政策、インフレ動向、AI投資の持続性、中東情勢が市場の方向性を左右する重要な材料となりそうです。

【STOXX50の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX50の週足チャート】 

↑週間+1.23%。年初来+9.89%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【STOXX600の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX600の週足チャート】 

↑週間+0.73%。年初来+9.60%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ドイツ(DAX指数)

7月最終週のDAX 40は、中東情勢による変動を抱えながらも、企業業績と半導体株の反発を原動力に上昇基調を維持しました。

特にSAP、Rheinmetall、Infineon、Deutsche Bankなどが相場を支えた一方、AdidasやAirbus、Siemens Healthineersには個別要因による売りが見られました。

全体としては、原油安によるインフレ懸念の後退と企業業績への期待が地政学リスクを上回り、DAXは7月を過去最高値に近い水準で終えた点が重要です。

ただし、ドイツのインフレ再加速や中東情勢、AI・半導体分野の競争激化は、今後の上値を抑えるリスクとして注視が必要です。

【DAX指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【DAX指数の週足チャート】 

↑週間+2.11%。年初来+4.61%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

フランス(CAC40指数)

今週のCac 40は、企業の好決算が相場を支える一方、中東情勢・原油価格・インフレが上値を抑える展開となりました。

特に個別銘柄では、LVMH、ロレアル、エルメス、ケリングなど高級株の値動きが決算内容によって大きく分かれ、シュナイダーエレクトリックはAI需要を追い風に大幅上昇しました。

また、ソシエテ・ジェネラル、ヴァンシ、エンジー、サンゴバン、クレディ・アグリコルも好決算が評価されました。

一方、サノフィ、ステランティス、ミシュランは業績や競争環境への懸念から売られました。

総じて、フランス株市場はマクロ環境よりも企業固有の業績が株価を動かす局面に入っています。

ただし、フランスのインフレ率が2.1%へ上昇したことで、今後はECBの金融政策や原油価格の動向も重要です。

現状では、AI需要の恩恵を受ける企業や業績見通しを引き上げた企業が選別されやすい一方、インフレ再燃や地政学リスクが市場全体の変動要因になると考えられます。

【CAC40指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【CAC40指数の週足チャート】 

↑週間+1.64%。年初来+4.70%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イタリア(Milano Italia Borsa指数)

今週のFTSE MIBは、中東情勢、原油・天然ガス価格、AI投資への評価、企業決算に左右される不安定な展開となりました。

週前半は中東情勢の緊張緩和期待で上昇しましたが、再び緊張が高まると下落し、週後半は好調なGDPと企業業績を背景に持ち直しました。

個別銘柄では、アンプリフォン、フェラーリ、エニ、STマイクロエレクトロニクス、プリズミアンが材料次第で大きく動いた一方、サイペム、ステランティス、イタルガスには業績やコスト、地政学的リスクが重しとなりました。

全体としては、イタリア経済の底堅さと企業業績が株価を支える一方、エネルギー価格と中東情勢、AI関連株の割高感が上値を抑える構図が続いているといえます。

【Milano Italia Borsa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Milano Italia Borsa指数の週足チャート】 

↑週間+0.71%。年初来+15.94%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イギリス(UK100指数)

今週のFTSE 100は、好調な企業決算、原油価格の変動、金利政策を材料に過去最高値圏まで上昇しました。

特にユニリーバ、GSK、アストラゼネカ、ロールス・ロイス、ロイズ銀行、ナットウェストなどが相場を支えました。

一方、レンタキル、バンク・オブ・アメリカ、IAGなどは個別の業績や地政学的リスクが重しとなりました。

全体としては、英国企業の利益改善と株主還元策が評価される一方、中東情勢による原油・インフレリスクと金利動向が今後の上値を左右する展開といえます。

【UK100指数の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【UK100指数の週足チャート】 

↑週間+1.23%。年初来+9.43%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

インド(BSEセンセックス指数)

7月最終週のインド株市場は、原油価格、外国資金、米FRBの金融政策、AI・IT株の値動き、企業決算が複雑に絡み合う展開となりました。

週初は原油安とルピー安懸念の後退が追い風となり、週中はInfosys、TCS、HCL TechなどIT株が反発しました。

その後はAI関連株の利益確定売りが広がる一方、Mahindra & Mahindra、Maruti Suzuki、Tata Motorsなど自動車株や、Bajaj Financeなど金融株が相場を下支えしました。

総じて、インド市場は外部環境への警戒を残しながらも、好決算企業への選別投資と外国資金流入によって底堅さを維持した週と評価できます。

個別では、InfosysとTCSのIT株、Mahindra & MahindraやTata Motorsの自動車株、Bajaj Financeの金融株が市場のけん引役として特に注目されます。

【BSEセンセックスの週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【BSEセンセックスの週足チャート】 

↑週間+2.68%。年初来-8.40%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

中国(上海総合指数,深セン総合指数)

7月最終週の中国株は、AI・半導体株を中心に極めて不安定な展開となりました。

週初はCXMTの大型IPOを契機に中国半導体産業への期待が高まりましたが、その後はAI投資の収益性や高いバリュエーションへの懸念から、Cambricon Technologies、Zhongji Innolight、Eoptolink Technology、SMIC、NAURA Technologyなどが急落しました。

しかし週末には、Microsoftの好決算と米国ハイテク企業の積極的なAI投資継続を受けて再び反発しました。

総じて、中国市場では「AI投資拡大への期待」と「高バリュエーション・景気減速への警戒」が綱引きとなっています。

今後は、CXMTやSMICなど中国半導体企業の技術自立の進展、米国AI投資の継続性、中国PMIなど景気指標、政府の資本市場・消費支援策が市場の方向性を左右すると考えられます。

【上海総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【上海総合指数の週足チャート】 

↑週間+0.47%。年初来-3.88%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【深セン総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【深セン総合指数の週足チャート】 

↑週間-1.42%。年初来+2.21%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

日本(日経平均、TOPIX)

7月最終週の日本株は、AI・半導体株を中心に非常に荒い値動きとなりました。

週初は原油安が支えとなりましたが、火曜・水曜はAI投資の持続性への懸念から半導体株が急落し、日経平均も大きく下落しました。

しかし木曜以降、アドバンテストの強気な業績見通しと、Microsoft、Amazonの好決算によってAI需要への不安が後退し、週末にかけて急反発しました。

個別では、アドバンテスト、東京エレクトロン、レーザーテック、フジクラ、ソフトバンクG、キオクシアHDなどAI・半導体関連株が市場の方向を大きく左右しました。

総じて、今後の日本株はAI投資が実際の企業利益につながるかが最大の焦点であり、半導体株の業績見通しと米国ハイパースケーラーの設備投資動向が、相場の重要な分岐点になると考えられます。

【日経平均の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【日経平均の週足チャート】 

↑週間-0.39%。年初来+26.17%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【TOPIXの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TOPIXの週足チャート】 

↑週間-0.20%。年初来+16.08%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

韓国(KOSPI総合指数)

7月最終週の韓国株市場は、AI・半導体投資への期待と懸念が極端に交錯した非常に荒い相場となりました。

週初はNvidiaとの協力やAI関連投資への期待でSamsung Electronics、SK Hynix、Naverが上昇しましたが、その後はAI設備投資の持続性や半導体高評価、中国勢との競争懸念から急落しました。

しかし週末には、Microsoftの好決算とAzure成長をきっかけにAI需要への不安が急速に後退し、Samsung Electronics、SK Hynix、SK Squareを中心に歴史的な急反発となりました。

今後は、AI投資が実際の収益成長につながるかが最大の焦点です。

個別では、AI向けHBM需要の恩恵を受けるSK Hynix、半導体大手のSamsung Electronics、AI関連投資の恩恵が期待されるNaverに加え、政府の20兆ウォン規模の戦略投資が、韓国株の中長期的な成長テーマとして注目されます。

【KOSPI総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【KOSPI総合指数の週足チャート】 

↑週間-1.42%。年初来+56.12%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

香港(香港ハンセン指数)

7月最終週の香港株市場は、AI・テクノロジー株への投資意欲と中国景気・金利・地政学リスクが交錯する展開となりました。

ハンセン指数は週初から上昇基調を強め、水曜日には8週間ぶりの高値を更新しました。

特にTencent、Xiaomi、Meituan、Trip.comなどの大型テクノロジー株が相場を牽引し、Z.AI、Horizon Robotics、SMIC、LenovoなどAI・半導体関連銘柄にも物色が広がりました。

また、SHEINの香港上場計画や中技インノライトの大型IPOは、香港資本市場の回復期待を高める材料となりました。

一方、週末には中国PMIの悪化やIPO銘柄の下落、不動産市場への警戒感が表面化しました。

総じて、香港株はAI・IPOという成長テーマが支える一方、中国景気の弱さと原油高・金利上昇が上値を抑える構図であり、今後は中国景気指標とAI関連企業の業績が市場の方向性を左右すると考えられます。

【香港ハンセン指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【香港ハンセン指数の週足チャート】 

↑週間+3.69%。年初来+0.65%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

オーストラリア(ASX200指数)

7月最終週の豪州株は、原油価格、インフレ、米国株、中国景気が相場を左右する展開となりました。

週前半は中東情勢の緩和と豪州インフレ鈍化を好感して上昇し、ASX200は3月以来の高値を更新しました。

後半は利益確定売りや地政学リスクで反落しましたが、米国ハイテク株の回復や鉱業株の上昇で持ち直しました。

個別では、好決算・材料が評価されたCapricorn Metals、Rio Tinto、CSL、Woodside Energy、Domino’s Pizzaが注目されました。

一方、BHP、Fortescue、Northern Star Resourcesなどは商品価格下落の影響を受けました。

総じて、インフレ鈍化が利上げ圧力を和らげる一方、中国景気減速と地政学リスクが不透明要因となっています。

それでも7月は2.3%上昇し、4カ月連続の月間上昇を達成しており、豪州株は比較的底堅い基調を維持したと評価できます。

【ASX200指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ASX200指数の週足チャート】 

↑週間+2.33%。年初来+3.01%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ニュージーランド(NZX50指数)

7月最終週のニュージーランド株は、週前半に3日連続で過去最高値を更新する強い上昇基調を示しましたが、後半は利益確定売りに押されました。

原油価格の安定によるインフレ・利上げ懸念の後退や、国内の消費者信頼感・企業信頼感の改善が市場を支えた一方、FRBの金融政策、中国PMIの悪化、世界的なテクノロジー株の変動が不安材料となりました。

個別では、成長期待が高まったAFT Pharmaceuticalsや、安定成長が評価されるFisher & Paykel Healthcare、Auckland International Airport、ANZ Group、a2 Milkなどが注目されました。

一方、週後半はa2 Milk、Ryman Healthcare、Vulcan Steelなどが利益確定売りに押されました。

総じて、NZX50は短期的な高値警戒感を抱えながらも、良好な国内センチメントとインフレ鈍化期待を背景に、6カ月連続の月間上昇を維持する底堅い相場となりました。

【NZX50指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NZX50指数の週足チャート】 

↑週間-0.53%。年初来+1.11%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

カナダ(TSX総合指数)

7月最終週のTSXは、週前半に過去最高値を更新した後、FRB政策や金利、商品価格の変化に左右される不安定な展開となりました。

前半は原油安によるインフレ懸念の後退と債券利回り低下を受け、RBC、TD、CIBCなど銀行株やShopify、Constellation Software、Celesticaなどテクノロジー株が上昇しました。

一方、後半は金利上昇でAgnico Eagle、Barrick、WPMなど金鉱株が売られ、ShopifyやCelesticaも利益確定売りに押されました。

総じて、金融・テクノロジー・資源というTSXの主要セクターが、金利と原油・金価格の変動によって交互に相場を支えた週でした。

今後はFRBの利上げ観測、長期金利の動向、金・原油価格に加え、Shopifyなど主要企業の決算が市場の方向性を左右しそうです。

【TSX総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TSX総合指数の週足チャート】 

↑週間-0.40%。年初来+10.72%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ブラジル(Bovespa指数)

7月最終週のイボベスパは、インフレ鈍化による利下げ期待と企業決算への期待が相場を支えた一方、雇用の強さや世界的な高金利長期化、財政負担への警戒が上値を抑える展開となりました。

個別銘柄では、エンブラエルの過去最高受注残、サンタンデールの株式買戻し発表、モティバWEGの上昇が目立ちました。

一方、TIM、ビーボ、ウシミナスは業績や先行見通しが売り材料となりました。

総じて、ブラジル株は利下げ期待を織り込みつつも、強い雇用・高い借入コスト・財政問題が今後の金融緩和余地を制約する可能性に注意が必要です。

【Bovespa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Bovespa指数の週足チャート】 

↑週間+2.27%。年初来+10.47%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

アメリカ(S&P500,NASDAQ,ダウ)

今週の米国株は、AI・半導体投資への懸念と企業決算への期待が激しく交錯した週となりました。

前半はNVIDIA、Micron、AMD、Intel、Sandiskなどが急落しましたが、後半には押し目買いが入り急反発しました。

特にMicrosoft、Amazon、Alphabetのクラウド・AI需要の強さは、AI投資サイクルが依然として続いていることを示しました。

一方、AppleやMetaの決算は個別リスクを浮き彫りにしました。

今後は、AI設備投資が実際の売上・利益成長につながるか、そしてインフレ・原油高を背景にFRBが利上げへ転じるかが、ハイテク株を中心とする米国市場の方向性を左右する重要な焦点となりそうです。

【S&P500指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【S&P500指数の週足チャート】 

↑週間+1.05%。年初来+8.89%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【NASDAQの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NASDAQの週足チャート】 

↑週間+1.59%。年初来+8.06%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【ダウの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ダウの週足チャート】 

↑週間+1.04%。年初来+9.11%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

コメント

タイトルとURLをコピーしました