総括
【アジア・オセアニア】
香港はAI・テック株の反発で0.26%高。オーストラリアは強いGDPによる追加利上げ懸念で0.95%安。NZは利上げ警戒後退で1.5%高。韓国は半導体需要が支えとなったものの原油高・米金利上昇で1.5%安。日本は円高や金利上昇を嫌気し、日経2.08%安、TOPIXは1.05%安。中国は上海0.56%安、深セン3.13%安とグロース株が弱く、インドも原油高で0.97%安となりました。
【ヨーロッパ】
中東情勢、原油高、ECB追加利上げ懸念が重荷となり、フランス1.46%安、イタリア0.98%安、ドイツ1.97%安、ユーロSTOXX50は1.43%安、STOXX600は0.81%安。一方、英国はエネルギー・資源株に支えられ0.06%高となりました。
【アメリカ大陸】
カナダは金利・金価格に振られ0.11%安。ブラジルは利下げ期待と財政改善期待で5.4%高と突出しています。米国はダウ0.27安、S&P500は0.09%高、ナスダック0.4%高となり、AI・半導体株が下支えしました。
【全体サマリ】
世界株は「中東情勢・原油高・金利上昇」が共通の逆風となっています。一方、AI需要や利下げ期待が市場の支えとなりました。今後は米欧日の金融政策、原油価格、中国景気が焦点です。

欧州(STOXX50,STOXX600)
週間ではユーロSTOXX50が1.4%安、STOXX600が0.8%安となりました。
最大の重荷は、中東情勢による原油高とインフレ再加速、それに伴うECBの追加利上げ観測でした。
個別では、前半にASML、シーメンス・エナジー、シュナイダー、LVMHなどが下落しましたが、後半はASML、ノキア、フォルクスワーゲン、ドイツ銀行、INGが反発しました。
ノバルティスは新薬期待で際立って上昇しました。今後は中東情勢、原油価格、ECBの金融政策、欧州景気の耐久力が重要な焦点となります。
【STOXX50の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-1.43%。年初来+10.49%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
【STOXX600の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-0.81%。年初来+9.72%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
ドイツ(DAX指数)
週間ではDAX40は約2%下落しました。
前半は中東情勢、原油高、ECB利上げ観測が重荷となり、SAP、シーメンス・エナジー、ラインメタル、MTUエアロなどが下落しました。
後半は金利低下と企業再編期待から持ち直し、フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツ、コンチネンタルなど自動車株が上昇しました。
また、ドイツ銀行、コメルツバンク、インフィニオン、アディダスも個別材料で堅調でした。
【DAX指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-1.97%。年初来+6.31%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
フランス(CAC40指数)
CAC40は週間で1.3%下落しました。最大の重荷は中東情勢に伴う原油高とインフレ再加速、ECBの追加利上げ観測でした。
LVMH、エルメス、ケリングなど高級株は消費減速懸念から総じて軟調でした。
一方、トタルエナジーズは前半の原油高で上昇したものの週末に反落しました。
個別では、ステランティス、ルグラン、STマイクロエレクトロニクスが好材料で上昇し、ダッソー・システムズ、エアバス、サフランは弱さが目立ちました。
今後はECBの政策判断、原油価格、中東情勢、欧州景気指標が重要な焦点となります。
【CAC40指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-1.46%。年初来+1.86%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
イタリア(Milano Italia Borsa指数)
今週は、中東情勢、原油・ガス高、ECBとFedの利上げ観測に振られる展開となりました。
個別では、原油高を追い風にENI、テナリス、サイペムが底堅く、後半はステランティス、STマイクロエレクトロニクス、プリズミアンが上昇しました。
一方、ユニクレディト、インテーサ・サンパオロ、MPS、バンコBPMなど銀行株は金利見通しや業界再編を巡って値動きが大きくなりました。
【Milano Italia Borsa指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-0.98%。年初来+15.78%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
イギリス(UK100指数)
週間では約0.1%下落しました。
前半は金利上昇と中東情勢が重荷となりましたが、後半は商品価格上昇や債券市場の安定で持ち直しました。
個別では、BP、シェルが原油高の恩恵を受け、エンデバー、フレスニロ、アンタファガスタは金属価格に連動して大きく変動しました。
ボーダフォン、コンピュータセンターは個別材料で上昇した一方、エクスペリアン、レキット、ロールス・ロイスは弱さが目立ちました。
【UK100指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間+0.06%。年初来+9.06%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
インド(BSEセンセックス指数)
今週のセンセックスは約1%下落しました。
最大の逆風は米国・イラン情勢の悪化に伴う原油高で、原油輸入国であるインドではインフレと金利上昇への警戒が強まりました。
ただし、GDP成長率7.8%など国内景気は底堅く、週末には原油安と米利上げ懸念の後退で反発しました。
個別ではアダニ・ポーツ、タタ・スチール、リライアンス、ICICI銀行などに買いが見られた一方、HDFC銀行、マルチ・スズキ、M&M、ITCなどは週中に売り圧力を受けました。
来週も中東情勢・原油価格・米金利動向・海外資金フローがインド株の方向性を左右しそうです。
【BSEセンセックスの週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-0.97%。年初来-10.25%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
中国(上海総合指数,深セン総合指数)
今週は、PMI改善という好材料と、中東情勢・原油高・中国内需への懸念が綱引きとなりました。
週間では上海総合指数が0.56%安、深セン成分指数が3.13%安となり、特に成長株の多い深セン市場が弱い展開でした。
銀行株は週前半に中国銀行などが上昇しましたが後半は失速し、SMIC、NAURA、Cambricon、フォックスコン工業インターネットなど半導体・AI関連株の値動きも不安定でした。
来週は中国の貿易統計とインフレ指標が、景気回復の持続性を判断する重要材料となります。
【上海総合指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-0.56%。年初来-1.43%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
【深セン総合指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-3.13%。年初来-0.86%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
日本(日経平均、TOPIX)
今週の日経平均は2.08%下落しました。
最大の重しは、中東情勢悪化による原油高、世界的な債券利回り上昇、日米の利上げ観測、急速な円高でした。
特に週半ばはAI・半導体株が大きく売られましたが、金曜日には米利上げ観測の後退を受け、ソフトバンクグループ、キオクシア、太陽誘電、アドバンテスト、フジクラなどが反発しました。
一方、三菱UFJや三井住友、みずほFGなど金融株は金利上昇局面で相対的に底堅く推移しました。
今後は日銀の政策判断、円相場、原油価格、米国の利上げ見通しが日本株の方向性を左右しそうです。
【日経平均の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-2.08%。年初来+27.47%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
【TOPIXの週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-1.05%。年初来+18.98%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
韓国(KOSPI総合指数)
今週の韓国株は、好調な半導体輸出とAI需要が支えとなる一方、中東情勢、原油高、米長期金利、半導体関税への懸念に大きく揺れました。
週前半はサムスン電子、SKハイニックスが牽引しましたが、9/2には両社を含む主力株が急落。
その後はリスク心理の改善で持ち直しました。
個別ではサムスン電子、SKハイニックス、SKスクエアが週末に強く、LGエナジーソリューション、KB金融、斗山エナビリティも反発しました。
今後は米国の金利動向、中東情勢、半導体関税の具体化がKOSPIの方向性を左右するとみられます。
【KOSPI総合指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-1.50%。年初来+58.29%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
香港(香港ハンセン指数)
ハンセン指数は週前半、米国・イラン情勢、原油高、米金利上昇への警戒から軟調でしたが、金曜日のテクノロジー株急反発により週間では約0.3%上昇しました。
中国景気には不透明感が残る一方、AI関連株への資金流入が市場を支えています。
個別ではテンセント、美団、SenseTime、MiniMaxが週末に反発した一方、Sheinは上場後の下落が続きました。
今後は米金融政策、原油価格、中国景気に加え、香港AI・テクノロジー株への資金流入が相場の方向を左右しそうです。
【香港ハンセン指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間+0.26%。年初来-0.26%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
オーストラリア(ASX200指数)
今週は、強いGDPが景気の底堅さを示す一方で、RBAの追加利上げ観測を強める「好材料が金利面では悪材料」となる展開でした。
中東情勢と原油高、中国景気、米雇用統計も投資家心理を左右しました。
個別ではBHPやリオ・ティントなど資源株が不安定で、ウッドサイド、サントスなどエネルギー株も後半失速しました。
一方、四大銀行は比較的底堅く、週後半の相場を支えました。
【ASX200指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-0.95%。年初来+3.35%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
ニュージーランド(NZX50指数)
今週は、RBNZの利上げと原油高によるインフレ警戒をこなしながら、週間で1.5%上昇しました。
週後半には追加利上げへの警戒がやや後退し、買い安心感が戻っています。
個別では、メリディアン・エナジー、ジェントラック、メインフレイト、ハレンスタイン・グラスンなどが上昇局面をけん引しました。
一方、a2ミルク、フレッチャー・ビルディング、オークランド国際空港は弱い場面が目立ちました。
今後はRBNZの金利見通しに加え、米雇用統計、中国の物価指標、ニュージーランドの貿易統計が相場の方向性を左右しそうです。
【NZX50指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間+1.50%。年初来+3.14%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
カナダ(TSX総合指数)
今週のカナダ株は、前半に金利上昇・中東情勢・金価格下落で売られましたが、後半は利上げ観測の後退や金価格反発で持ち直しました。
個別では、RBC、BMO、CIBC、TDバンクなど銀行株が金利観測に敏感に反応しました。
資源株ではアグニコ・イーグル、バリック、WPMが金価格に連動し、エネルギー株ではカナディアン・ナチュラル、サンコール、セノバスが原油高の恩恵を受けました。
テクノロジーではショッピファイが不安定だった一方、セレスティカはAI設備投資期待から週間の注目銘柄となりました。
【TSX総合指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-0.11%。年初来+14.77%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
ブラジル(Bovespa指数)
週間ではイボヴェスパが5.4%上昇しました。最大の追い風は、大統領選での接戦化による財政規律への期待と、景気減速を背景としたブラジル中銀の利下げ観測です。
個別ではバンコ・ド・ブラジル、イタウ、ブラデスコ、B3など金融株が堅調で、ペトロブラスも原油高の恩恵を受けました。
また、マガジン・ルイザ、カサス・バイーア、CSN、エンブラエルも材料を受け大きく動きました。
一方、週末は米金利上昇懸念が上値を抑えました。
【Bovespa指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間+5.40%。年初来+14.91%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
アメリカ(S&P500,NASDAQ,ダウ)
週間ではダウが0.3%安、S&P500が0.1%高、ナスダックが0.4%高となりました。
前半は原油高と金利上昇が重荷でしたが、後半はFRBの慎重姿勢やAI期待で持ち直しました。
個別ではNvidia、マイクロン、AMD、インテル、マーベル、サンディスクなど半導体株が週後半に強く、デル、オラクル、メタも上昇しました。
一方、テスラ、パランティア、パロアルト、アルファベット、マイクロソフトは金利や個別材料で不安定な値動きとなりました。
【S&P500指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間+0.09%。年初来+12.22%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
【NASDAQの週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間+0.40%。年初来+12.88%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)
【ダウの週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間-0.27%。年初来+11.05%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)


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