【2026年5月4日週:世界の株式市場動向】

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総括

今週の世界市場は、「中東情勢」と「AI・半導体ブーム」が最大テーマでした。

米国とイランの停戦期待が高まると株価は反発し、軍事衝突やホルムズ海峡問題が再燃すると急落するなど、地政学リスクと原油価格が各市場を大きく左右しました。

欧州や香港、豪州、カナダ、ブラジルではエネルギー価格変動への敏感な反応が目立ちました。

一方で、AI・半導体関連株への資金流入は世界的に継続しています。

米国ではAMDなどAI関連企業の好決算を背景にS&P500とナスダックが高値圏を維持し、韓国ではサムスン電子やSKハイニックス主導でKOSPIが史上最高値を更新しました。

日本、中国、香港でもAI・半導体株が相場を牽引しました。

全体としては、「AI主導の強気相場」が続く一方、中東情勢次第で急変動しやすい不安定な市場環境だったといえます。

欧州(STOXX50,STOXX600)

今週は、中東情勢とエネルギー価格の変動に大きく左右されました。

週初は米国とイランの軍事衝突激化による原油高とインフレ懸念から急落しましたが、週半ばには停戦・和平期待が広がり、原油価格下落とともに全面高となりました。

しかし、週後半には和平交渉の不透明感や衝突再燃が意識され、再びリスク回避姿勢が強まりました。

加えて、企業決算への期待と失望が個別株の値動きを大きく左右し、特にエネルギー・防衛・消費関連株の変動(エネル、シェル、ラインメタル、エルメス、アディダス、インディテックス、エアバス、シュナイダー、シーメンス、サフラン)が目立ちました。

全体としては、地政学リスクとエネルギー価格が市場全体の方向感を決定づける一週間となりました。

【STOXX50の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX50の週足チャート】 

↑週間+0.51%。年初来+2.17%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【STOXX600の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX600の週足チャート】 

↑週間+0.10%。年初来+3.35%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ドイツ(DAX指数)

今週は、中東情勢とエネルギー価格、さらに米欧関税問題に大きく左右されました。

週初は中東の軍事緊張や自動車関税懸念から下落しましたが、週半ばには米国とイランの和平期待によって原油価格が低下し、景気敏感株を中心に急反発しました。

しかし、週後半になると停戦協議の不透明感やホルムズ海峡での再衝突が再び市場心理を悪化させ、指数は下落に転じました。

個別企業では、防衛・自動車・金融株の値動きが大きく(インフィニオン、シーメンスエナジー、シーメンス、コメルツバンク、ユニクレディット、ラインメタル、mtuエアロエンジンズ、エアバス、コンチネンタル、BMW)、決算内容や業績見通しが相場を左右しました。

全体としては、地政学リスクとエネルギー問題が方向性を決定づける不安定な一週間となりました。

【DAX指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【DAX指数の週足チャート】 

↑週間+0.19%。年初来-0.66%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

フランス(CAC40指数)

今週は、中東情勢と原油価格の変動に強く左右されました。

週初は米国とイランの対立激化で急落しましたが、その後は和平期待と原油価格の下落を背景に急反発し、金融・高級ブランド・産業株(bnpパリバ、ソシエテ・ジェネラル、クレディ・アグリコル、axa、lvmh、エルメス、ケリング、サフラン、エアバス)が全面高となりました。

しかし週後半には、企業決算への失望や中東での軍事衝突再燃、さらに米欧関税問題への警戒感が重なり、再び売り優勢となりました。

特にエネルギー価格の変動がインフレ見通しと市場心理を大きく左右し、地政学リスクへの敏感さが際立つ一週間となりました。

【CAC40指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【CAC40指数の週足チャート】 

↑週間-0.03%。年初来-0.18%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イタリア(Milano Italia Borsa指数)

今週は、中東情勢と原油価格の変動に大きく左右されました。

週初はイラン情勢悪化と関税懸念で下落しましたが、その後は米国とイランの和平期待による原油安が金融株(インテーザ・サンパオロ、ユニクレディット)を押し上げ、指数は史上最高値を更新。

しかし、週後半には企業決算への失望や中東情勢再悪化、米欧貿易摩擦への懸念が再び市場心理を冷やしました。

特に銀行株とエネルギー関連株の動き(ユニクレディト、インテーザ・サンパオロ、エニ、プリズミアン、テナリス)が指数全体を左右し、原油価格の上下が市場センチメントを決定づける一週間でした。

【Milano Italia Borsa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Milano Italia Borsa指数の週足チャート】 

↑週間+2.16%。年初来+9.53%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イギリス(UK100指数)

今週のFTSE100は、中東情勢と原油価格に大きく左右される展開となりました。

週前半はHSBCの失望決算や地政学リスクの高まりで下落しましたが、その後は米国とイランの和平期待から急反発しました。

しかし後半になると、原油価格の乱高下や停戦の不透明感が再び市場の重荷となり、指数は下落基調へ戻りました。

セクター別では、原油高局面ではエネルギー株(シェル、BP)が支えとなり、原油安局面では旅行・レジャー株(インターコンチネンタルホテルズ、イージージェット、iag)が買われるなど、資金の循環が鮮明でした。

全体としては、中東リスクによるインフレ懸念と景気敏感株への期待が交錯し、FTSE100は不安定な相場となりました。

【UK100指数の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【UK100指数の週足チャート】 

↑週間-1.26%。年初来+3.04%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

インド(BSEセンセックス指数)

今週は、「中東情勢」と「国内材料」の綱引きが続いた一週間でした。

州選挙での与党優勢や好調なサービス業指標、企業決算は相場を支えましたが、米・イラン関係や原油価格の変動が常に市場心理を左右しました。

特に銀行株(hdfc銀行、アクシス銀行、icici銀行)は決算への反応が厳しく、資金は景気敏感株や消費関連株へ選別的に向かいました。

一方で、和平期待が出るたびに株価が急反発していることから、市場の基調自体は依然として強気寄りであり、地政学リスク次第で上下に振れやすい状態が続いています。

【BSEセンセックスの週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【BSEセンセックスの週足チャート】 

↑週間+0.54%。年初来-9.30%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

中国(上海総合指数,深セン総合指数)

今週は、中東情勢改善期待とAI関連株ブーム(カムブリコンテクノロジーズ、中技インノライト、エオプトリンクテクノロジー)が相場を主導しました。

特に半導体・AI関連銘柄への資金流入が強く、深セン市場は5年ぶり高値圏に到達。

一方で、週末には米・イラン衝突報道や米中首脳会談への警戒感から慎重姿勢も見られましたが、全体としては「AI・ハイテク主導の強気相場」が継続していることが鮮明となりました。

【上海総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【上海総合指数の週足チャート】 

↑週間+1.65%。年初来+4.84%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【深セン総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【深セン総合指数の週足チャート】 

↑週間+3.02%。年初来+14.16%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

日本(日経平均、TOPIX)

今週は、「AI・半導体ブームによる強気相場」と「中東情勢への警戒」が交錯する展開でした。

市場全体を牽引したのはソフトバンクや半導体関連(アドバンテスト、東京エレクトロン、フジクラ、レーザーテック、ディスコ)などAI恩恵銘柄であり、日本市場でも世界的なAI投資拡大への期待が一段と強まっています。

一方で、中東情勢次第では原油や物流リスクが再び意識されるため、相場は高値圏ながらも地政学ニュースに敏感な不安定さを抱えています。

【日経平均の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【日経平均の週足チャート】 

↑週間+5.38%。年初来+22.94%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【TOPIXの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TOPIXの週足チャート】 

↑週間+2.70%。年初来+11.04%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

韓国(KOSPI総合指数)

今週は、AI・半導体ブームが全面的に相場を牽引しました。

サムスン電子やSKハイニックスへの資金流入が極めて強く、KOSPIは連日で史上最高値を更新。

半導体輸出急増や海外投資家の積極買いも追い風となりました。

中東情勢への警戒は残ったものの、市場では「AI主導の強気相場」が圧倒的に優勢な一週間でした。

【KOSPI総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【KOSPI総合指数の週足チャート】 

↑週間+13.63%。年初来+77.49%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

香港(香港ハンセン指数)

今週は、ほぼ全面的に「米・イラン情勢」と「原油価格」に左右された一週間でした。

停戦期待や和平進展報道が出るたびに急反発し、交戦や攻撃報道が出ると急落するなど、地政学ニュースに極めて敏感な値動きとなりました。

その中でも、香港市場ではテクノロジー株への資金流入が継続しており、SMIC、シャオミ、快手、テンセントなどが相場の中心でした。

不動産株にも見直し買いが入りましたが、全体としては「リスクオン」と「リスクオフ」が短期間で交錯する不安定な相場であり、中東情勢が引き続き最大の変動要因となっています。

【香港ハンセン指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【香港ハンセン指数の週足チャート】 

↑週間+2.39%。年初来+2.63%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

オーストラリア(ASX200指数)

今週は、「RBAの利上げ」と「中東情勢」が最大のテーマでした。

週前半はインフレ警戒による金融引き締め懸念が相場を圧迫しましたが、米・イラン和平期待や中国景気改善が支援材料となり、中盤には資源・金融株主導(plsグループ、フォーテスキュー、BHP、エボリューションマイニング)で大きく反発しました。

しかし週末には中東での軍事衝突再燃がリスク回避を誘発し、急落で締めくくられました。

それでも資源株(BHP、フォーテスキュー、エボリューション・マイニング、ライナス・レアアース)への買い意欲は根強く、豪州市場は依然として外部環境次第で上下に振れやすい状態が続いています。

【ASX200指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ASX200指数の週足チャート】 

↑週間+0.17%。年初来+0.35%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ニュージーランド(NZX50指数)

今週は、中東情勢と世界株高に大きく左右されました。

米・イラン和平期待が強まる局面ではリスクオンが広がり、AI関連株高や米株上昇も追い風となりました。

一方で、戦闘再燃や原油高懸念が出るとすぐに利益確定売りが強まる不安定な相場でした。

国内では失業率改善と金融システムへの安心感が相場を支え、特に金融株やインフラ株が堅調でした。

全体としては、外部環境に振られつつも、NZ市場の基調は底堅さを維持した週でした。

【NZX50指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NZX50指数の週足チャート】 

↑週間+1.04%。年初来-2.76%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

カナダ(TSX総合指数)

今週は、中東情勢と原油価格の変動に大きく左右されました。

前半はホルムズ海峡を巡る緊張でインフレ懸念が高まり下落しましたが、中盤には米国とイランの和平期待から原油価格が低下し、銀行株や金鉱株(カナダ・ロイヤル銀行、BMO、バリック、ウィートン・プレシャス・メタルズ)を中心に急反発しました。

その後は利益確定売りや再燃する地政学リスクで不安定な展開となったものの、週末にはカナダの弱い雇用統計を受けた利上げ観測後退が市場を支えました。

全体としては、「原油価格・中東情勢・金融政策期待」が相場を動かした一週間でした。

【TSX総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TSX総合指数の週足チャート】 

↑週間+0.55%。年初来+7.11%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ブラジル(Bovespa指数)

今週は、中東情勢と原油価格の変動に強く左右されました。

前半はホルムズ海峡を巡る緊張でインフレ懸念が高まり下落しましたが、中盤には米国とイランの和平期待から原油価格が下落し、銀行株や資源株(ブラデスコ、ブラジル銀行、バーレ、weg、アザス)が反発しました。

ただし、原油安はペトロブラスなどエネルギー株には逆風となり、相場全体の重石にもなりました。

また、ブラジル中銀による追加利下げ期待が金融株(ブラデスコ、ブラジル銀行)を支えた一方、企業決算への市場反応は厳しく、好決算でも売られる場面が目立ちました。

全体としては、「中東情勢・原油価格・金融政策期待」が市場の方向感を決定づけた一週間でした。

【Bovespa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Bovespa指数の週足チャート】 

↑週間-1.71%。年初来+14.26%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

アメリカ(S&P500,NASDAQ,ダウ)

今週の米国株市場は、中東情勢とAI関連株の強さが相場を大きく左右しました。

週初は米国とイランの軍事衝突による原油高とインフレ懸念で急落しましたが、その後は和平期待による原油価格の低下が市場心理を改善させました。

加えて、AMDを中心としたAI・半導体関連企業の好決算(AMD、Super Micro Computer)が相場全体を強力に牽引し、S&P500とナスダックは何度も過去最高値を更新しました。

週後半には利益確定売りも見られたものの、堅調な雇用統計とAI需要への期待が下支えとなり、米国株の強気基調が改めて確認される一週間となりました。

【S&P500指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【S&P500指数の週足チャート】 

↑週間+2.33%。年初来+7.57%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【NASDAQの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NASDAQの週足チャート】 

↑週間+4.51%。年初来+11.76%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【ダウの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ダウの週足チャート】 

↑週間+0.23%。年初来+3.13%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

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