【2026年9月7日週:世界の株式市場動向】

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総括

【アジア・オセアニア】
原油高、中東情勢悪化、米長期金利上昇が共通の逆風
となりました。香港▲3.3%、オーストラリア▲3.0%、ニュージーランド▲2.8%と下落。日本・韓国・中国も週前半はAI・半導体株が上昇しましたが、後半は金利上昇で失速しました。インドも原油高と海外資金流出が重荷でした。一方、銀行、防衛、エネルギー関連の一部は相対的に堅調でした。

【ヨーロッパ】
英国▲1.7%、フランス▲1.15%、ドイツ▲1.9%、STOXX600▲1.6%。原油・ガス高によるインフレ再加速とECB追加利上げ観測が、高級品、自動車、産業株を圧迫しました。一方、エネルギー、防衛、AI・半導体関連には底堅さが見られました。

【アメリカ大陸】
米国はS&P500▲0.8%、NASDAQ▲0.66%。金利上昇で半導体・大型テックが弱含みました。カナダは▲2.2%と下落。一方、ブラジルは財政規律への期待から+1.1%と逆行高でした。

【全体サマリ】
世界株の最大の重荷は「中東情勢悪化→原油高→インフレ懸念→金利上昇」です。来週は原油価格、FRB・ECB・日銀などの金融政策、長期金利が最大の焦点です。

欧州(STOXX50,STOXX600)

週間ではユーロSTOXX50が1.0%、STOXX600が1.6%下落しました。

最大の逆風は「中東情勢悪化→原油・ガス高→インフレ再加速→ECB追加利上げ」という流れです。

銀行ではサンタンデール、ING、ドイツ銀行などが金利・信用需要への懸念で不安定となり、産業株のシーメンス、シュナイダー、サフランも大きく振れました。

一方、インフィニオンやASMLはAI・半導体需要が支援材料です。

今後は中東情勢とエネルギー価格、ECBの追加利上げ姿勢が欧州株の方向性を左右すると考えられます。

【STOXX50の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX50の週足チャート】 

↑週間-0.98%。年初来+7.88%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【STOXX600の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX600の週足チャート】 

↑週間-1.58%。年初来+6.86%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ドイツ(DAX指数)

週間ではDAX40は1.9%下落しました。

最大の逆風は「中東情勢→原油高→インフレ上昇→ECB・FRBの利上げ長期化」という連鎖です。

特に自動車、産業、ソフトウェア、不動産など金利や景気に敏感な銘柄が売られました。

一方、AI・半導体需要を背景にインフィニオンは大きく上下しながらも強さを示しました。

ラインメタルは地政学リスクの恩恵がある一方、利益確定売りも強く、BASFなどエネルギーコストに敏感な企業には逆風です。

今後は原油価格が落ち着くか、ECBの追加利上げ観測が後退するかがDAX反発の鍵となります。

【DAX指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【DAX指数の週足チャート】 

↑週間-1.85%。年初来+3.59%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

フランス(CAC40指数)

週間ではCAC40は1.15%下落しました。

最大の重しは「中東情勢→原油高→インフレ再加速→ECB追加利上げ」という流れです。

特にLVMH、エルメス、ケリングなど高級株は景気・消費への懸念から弱く、エアバスやシュナイダーエレクトリックなど産業株も金利上昇の影響を受けました。

一方、STマイクロはAI需要期待、トタルエナジーズは原油高が支援材料です。

今後は原油価格の沈静化とECBの利上げペースが、フランス株反発の鍵となります。

【CAC40指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【CAC40指数の週足チャート】 

↑週間-1.15%。年初来-0.82%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イタリア(Milano Italia Borsa指数)

週間では、ECBの利上げ、原油100ドル超、中東情勢、銀行課税への懸念が重しとなる一方、銀行再編とエネルギー、防衛関連が相場を支えました。

個別ではインテーサ、MPS、ユニクレディトの銀行再編期待が強く、エニは原油高の恩恵を受けました。

レオナルド、フィンカンティエリなど防衛株は値動きが大きく、ステランティスは関税やリコールが逆風です。

今後はECBの追加利上げ、原油価格、銀行再編の進展がイタリア株の方向性を左右しそうです。

【Milano Italia Borsa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Milano Italia Borsa指数の週足チャート】 

↑週間+0.52%。年初来+14.95%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イギリス(UK100指数)

週間で1.7%下落しました。

最大の重荷は、米・イラン対立による原油急騰と、それに伴うインフレ・金利高止まり懸念です。

シェル、BPなどエネルギー株は恩恵を受けた一方、ユニリーバ、BAT、GSK、アストラゼネカなど防御株や、リオ・ティント、グレンコア、アンタファガスタなど鉱業株は軟調でした。

週末はGDP上振れを背景にHSBC、バークレイズ、ロイズ銀行など銀行株が反発しました。

今後は原油価格、中東情勢、英国景気、BOEの金利見通しがFTSE100の方向性を左右しそうです。

【UK100指数の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【UK100指数の週足チャート】 

↑週間-1.71%。年初来+7.02%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

インド(BSEセンセックス指数)

今週のインド株は、原油高・米国とイランの緊張・インフレ懸念・外国人投資家の資金流出が重なり、センセックスは2%下落しました。

特に前半はインフォシス、HCLテクノロジーズ、テック・マヒンドラ、TCSなどIT株、中盤以降はHDFC銀行、ICICI銀行、アクシス銀行など金融株への売りが目立ちました。

リライアンス・インダストリーズも相場の重荷となりました。

一方、BELなど防衛株、バーティ・エアテル、L&T、NTPC、パワーグリッドには個別の買い材料も見られました。

来週は、原油価格、外国人資金フロー、米インフレ指標とFRBの政策判断がインド株の方向性を左右する重要材料となります。

【BSEセンセックスの週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【BSEセンセックスの週足チャート】 

↑週間-2.04%。年初来-12.68%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

中国(上海総合指数,深セン総合指数)

今週の中国株は、前半にAI・半導体株や好調な貿易統計が支えとなった一方、後半は原油高、インフレ再加速、米金利上昇が重石となり下落しました。

中際旭創、SMIC、中国神華能源などは堅調でしたが、CATL、BYD、紫金鉱業、CMOCなどが下落しました。

来週は住宅価格、固定資産投資、工業生産、小売売上高、失業率が景気判断の焦点となります。

【上海総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【上海総合指数の週足チャート】 

↑週間-1.38%。年初来-2.48%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【深セン総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【深セン総合指数の週足チャート】 

↑週間-0.98%。年初来-1.19%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

日本(日経平均、TOPIX)

今週の日本株は、週初こそAI需要期待からソフトバンクグループ、キオクシアHD、アドバンテスト、イビデンなどが急伸しましたが、その後は円高、原油高、世界的な金利上昇、日米の利上げ観測が重荷となり、日経平均は週後半に大きく下落しました。

特にAI・半導体株の値動きが激しく、キオクシアHD、アドバンテスト、太陽誘電、東京エレクトロンが相場の方向性を左右しました。

一方、三菱UFJ、三井住友FGなど銀行株は金利上昇局面で相対的な強さも見られました。

来週は、米CPI、FRBの政策判断、日銀会合、円相場、原油価格が最大の焦点となります。

【日経平均の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【日経平均の週足チャート】 

↑週間-2.42%。年初来+25.49%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【TOPIXの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TOPIXの週足チャート】 

↑週間-2.15%。年初来+16.80%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

韓国(KOSPI総合指数)

今週の韓国株は、前半にAI・半導体需要への期待からサムスン電子、SKハイニックス、SKスクエアなどが相場をけん引しましたが、後半は中東情勢悪化による原油高と米国債利回り上昇が重石となり、KOSPIは週初の急騰分をほぼ失いました。

LGエナジーソリューションや現代自動車も金利・景気懸念の影響を受ける一方、ハンファオーシャン、ハンファエアロスペースなど防衛・造船株には個別材料が見られました。

短期的には原油価格と米金融政策がリスクですが、半導体輸出の急増からAI・メモリー関連の基礎的な強さは維持されています。

【KOSPI総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【KOSPI総合指数の週足チャート】 

↑週間-0.01%。年初来+57.55%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

香港(香港ハンセン指数)

今週は、原油急騰、中東情勢悪化、米長期金利上昇が重なり、ハンセン指数は3.3%下落しました。

特にZ.AI、MiniMax、SMIC、テンセント、シャオミなどテクノロジー株が弱く、レノボも週後半に下落しました。

一方、キングボードラミネートは週前半に逆行高となりました。

IPOやAI関連企業への投資意欲は残るものの、当面は原油価格、米金利、FRB政策が香港株の方向性を左右しそうです。

【香港ハンセン指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【香港ハンセン指数の週足チャート】 

↑週間-3.30%。年初来-5.90%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

オーストラリア(ASX200指数)

今週のオーストラリア株は、原油高、中東情勢悪化、インフレ再加速への懸念、RBAの追加利上げ観測が重なり、ASX200は週間で3.0%下落しました。

週前半はウッドサイド、サントス、BHP、リオ・ティントなど資源・エネルギー株が相場を支えましたが、後半は金利上昇と景気懸念から資源株も急落しました。

コモンウェルス銀行など大手銀行、CSL、REAグループ、ウェスファーマーズ、NextDC、Lynasにも売りが広がりました。

来週は、原油価格、豪州10年債利回り、RBAの利上げ観測、中国景気指標が相場の焦点となります。

【ASX200指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ASX200指数の週足チャート】 

↑週間-2.96%。年初来+0.15%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ニュージーランド(NZX50指数)

今週のNZX50は週間2.8%下落しました。

最大の重石は、原油高によるインフレ再燃懸念と米長期金利上昇を背景とした世界的な金融引き締め警戒です。

週半ばにはマーキュリーNZ、コンタクト・エナジー、サンフォードなどが反発しましたが、フィッシャー・アンド・パイケル、ANZ、メインフレイト、フレッチャー・ビルディング、インフラティルなど主要銘柄への売りが優勢でした。

来週はNZのGDP、米金融政策、中国経済指標が相場の方向性を左右しそうです。

【NZX50指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NZX50指数の週足チャート】 

↑週間-2.79%。年初来+0.24%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

カナダ(TSX総合指数)

週間ではTSXは2.2%下落しました。

最大の逆風は「米加貿易摩擦」と「中東情勢→原油高→インフレ・金利上昇」の二重圧力でした。

RBC、TD、BMOなど銀行株は金利・景気懸念で軟調となり、ShopifyやConstellation Softwareも高金利の影響を受けました。

資源株ではBarrick、Agnico Eagle、WPMが金価格に連動して大きく変動しました。

一方、CelesticaやDescartes Systemsには個別の成長材料が見られます。

今後は米加関税問題、原油価格、金利に加え、金・銅など資源価格の動向がTSXの方向性を左右しそうです。

【TSX総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TSX総合指数の週足チャート】 

↑週間-2.24%。年初来+11.61%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ブラジル(Bovespa指数)

週間ではイボヴェスパは1.1%上昇しました。

相場の中心は「大統領選と財政政策」で、フラヴィオ・ボルソナロ氏の支持上昇が財政規律への期待につながり、イタウ、ブラデスコ、バンコ・ド・ブラジルなど銀行株を押し上げました。

一方、最高裁を巡る混乱は政治リスクとして残ります。

ペトロブラスは原油高が追い風ですが、バーレは鉄鉱石価格に左右されました。

今後は選挙情勢、インフレと利下げ余地、政治リスクに加え、原油・鉄鉱石価格がブラジル株の方向性を決める重要材料となります。

【Bovespa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Bovespa指数の週足チャート】 

↑週間+1.11%。年初来+16.61%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

アメリカ(S&P500,NASDAQ,ダウ)

週間ではS&P500が0.8%、NASDAQが0.66%、ダウは1.57%下落しました。

最大の逆風は「中東情勢悪化→原油高→インフレ再加速→米金利上昇」という流れです。

特にNVIDIA、Micron、AMD、Intelなど半導体株やAmazon、Alphabetなど大型テックは金利上昇の影響を強く受けました。

一方、Meta、Apple、Dellのように個別材料の強い銘柄は相対的に堅調でした。

今後はFRBの利上げ判断、原油価格、長期金利が米国株の方向性を左右する重要ポイントです。

【S&P500指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【S&P500指数の週足チャート】 

↑週間-0.80%。年初来+11.10%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【NASDAQの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NASDAQの週足チャート】 

↑週間-0.66%。年初来+12.30%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【ダウの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ダウの週足チャート】 

↑週間-1.57%。年初来+8.46%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

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