【米国市場:2026年1月26日週】今週の振り返り & 来週のトピック (市場動向、ETF、センチメント、消費者信頼感指数、FRB政策金利、マイクロソフト、メタ、アップル、テスラの決算など)

投資関連

こんにちは、Saabです。今週の振り返りと来週のトピックです。

   2026年1月19日週分はこちら

↓主な内容は以下参照。

  • 週間ではS&P500はプラス、それ以外はマイナスを記録
  • ラッセル2000は先週と打って変わって大きく下げる
  • セクター別ではエネルギー/通信セクターが強い
  • S&P500は全ての移動平均線を上回るところで推移
  • ディストリビューションデイはSP500は3回、NASDAQは6回
  • エネルギー関連のETF、韓国&トルコ&ブラジルのETFが良い
  • 個人投資家に人気があったであろうシルバーが大幅下落
  • センチメントは指標を見る限り強気継続、ただしS&P500のバリュエーションは高い状況が続く
  • FRBの政策金利は3.5~3.75%に据え置き
  • 1月バロメータはクリア
  • 今週の決算はMETAとMSFTで明暗が分かれる
  • 来週の経済指標は何といっても雇用統計に注目
  • 来週の決算は35社チェック予定
  • 来週は米雇用統計と大型テック決算が同時に重なる重要週

それでは順に詳細をみていきます。

1/26週の振り返り

総括

週前半は決算好調とAI期待で最高値更新、FRB据え置きで安心感が市場に広がりました。

週後半はAI投資の収益性への疑念(MS急落)FRB議長人事を受けた金利上昇ハイテク中心に調整しました。

全体として指数は底堅いですが、銘柄間の分化と金利感応度の高さが際立っています。短期では金利動向・AI関連決算の質がボラティリティ要因となると考えられます。

1/26~1/30の動向


1/26(月)決算・政策週を前に堅調スタート
米株は主要3指数が上昇しました。テック・通信が主導しました(アップル、メタ、MS高)。一方、テスラ安で消費者裁量は出遅れました。FRB会合やFRB議長指名観測、政府閉鎖リスク、対カナダ関税再示唆など不確実性が残る中、安全資産需要で金が史上最高値を更新しました。


1/27(S&P500が史上最高、AI関連が牽引
メガキャップ・半導体が上昇しS&P500は最高値更新、ナスダックも堅調でした。AI需要・設備投資期待でマイクロン、ブロードコムなど半導体がアウトパフォームしました。GMはガイダンス引き上げで急騰しました。反面、ユナイテッドヘルス、CVSの急落やボーイングの失望でダウは下落。決算は総じて好調でしたが銘柄間の明暗が鮮明となりました。


1/28(FRB後は様子見、半導体は強含み
FRBは金利据え置き、年内2回利下げ見通しを市場は維持しました。S&P500は一時7,000突破後に横ばい圏、ナスダックは半導体好決算で上昇。TIの好決算がマイクロン・インテル等を押し上げました。AI大手の決算待ちで大型テックは小動きとなりました。


1/29(木)MS急落でAI評価見直し、ハイテク安
マイクロソフトがクラウド成長鈍化示唆で急落、AI投資の収益性懸念が再燃しナスダック主導で下落しました。ソフトウェアもマージン懸念で軟調。対照的にメタは好見通しで急騰、IBM・キャタピラーも好決算で上昇しました。金は高値から反落、原油は地政学で底堅い動きとなりました。


1/30(金)FRB議長指名で金利上昇、月間は堅調
FRB議長指名を受け長期金利・ドル高となり、金利感応のテック・通信・素材が下落しました。ヘルスケアは相対的に堅調でした。個別ではベライゾン急騰、シェブロン上昇、ビザ・アメックス下落など決算反応はまちまち。月間ではSP500がプラス、ナスダックは小幅安となりました。

  • S&P500 +0.34%
  • NASDAQ -0.17%
  • ダウ -0.42%
  • ラッセル2000 -2.08%

【S&P500の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【S&P500の週足チャート】 

↑週間で+0.34%。月間では+1.37%。

【NASDAQの週足チャート 
 ※TradingView提供のチャート

【NASDAQの週足チャート】 

↑週間で-0.17%。月間では+0.95%。

【ダウの週足チャート 
 ※TradingView提供のチャート

【ダウの週足チャート】 

↑週間で-0.42%。月間では+1.73%。

※インド・中国・日本などは以下参照
 リンク

【米国株の各セクターの週間パフォーマンス (出典:finviz) 

【米国株の各セクターの週間パフォーマンス(出典:finviz)】 

↑今週は決算などの影響を受けてエネルギーと通信セクターが強かったです。一方、コモディティ価格の下落を受けて素材セクターが弱かったです。

【S&P500の週間ヒートMap (出典:finviz) 

【S&P500の週間ヒートMap(出典:finviz)】 

↑ビックテック3社の決算で明暗が分かれたことがヒートマップでも一目でわかります。MSFTを含むソフトウェア関連では大きな下落にみまわれています。一方、好決算で上昇したMETAを含む通信セクターは好調です。

【S&P500の日足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【S&P500の日足チャート】 

↑今週最高値を更新しましたが、その後で下落に転じたものの、現在すべての移動平均線を上回った位置で推移しています。

【NASDAQの日足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NASDAQの日足チャート】 

↑S&P500とは異なり、10日移動平均線と21日指数移動平均線を下回ったところで推移しています。

【ダウの日足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ダウの日足チャート】 

↑NASDAQと同じく現在、10日移動平均線と21日指数移動平均線を下回ったところで推移しています。

【ラッセル2000の日足チャート】
 ※TradingView提供のチャート

【ラッセル2000の日足チャート】

↑NASDAQとダウと同じく、10日移動平均線と21日指数移動平均線を下回ったところで推移しています。

【RSPの日足チャート】
 ※TradingView提供のチャート

 【RSPの日足チャート】

↑S&P500の均等加重であるRSPは10日移動平均線を下にきった位置で推移。すべての移動平均線を上回るS&P500におくれをとっている状況です。

ディストリビューションディ

ディストリビューションデイですが、1/30時点で、SP500は3回、NASDAQは6回となっており、先週からSP500は1回減少、NASDAQ2回増加しました。

週間カウント数の推移
・1/26 SP500:3回/NASDAQ:3回
・1/27 SP500:3回/NASDAQ:3回
・1/28 SP500:3回/NASDAQ:4回
・1/29 SP500:3回/NASDAQ:5回
・1/30 SP500:3回/NASDAQ:6回

ディストリビューションディ

米国のセクターETF 年初来パフォーマンス BEST5

順位変動が多く、コモディティ関連でエネルギーや素材が上昇し、半導体はランクダウンしています。

  1. XLE(エネルギー):14.18%(↗1)
  2. XLB(素材):8.64%(↗1)
  3. XSD(半導体):7.8%(↘2)
  4. XLP(生活必需品):7.51%(↗2)
  5. XLI(資本財):6.65%(→)

コモディティ&暗号通貨ETF 年初来パフォーマンス BEST5

エネルギー関連は急上昇し、個人投資家が群がっていたであろうシルバーが急落して2ランクダウンしています。

  1. UNG(天然ガス):37.85%(↗5)
  2. URA(ウラン):28.69%(→)
  3. SLV(シルバー):17.11%(↘2)
  4. USO(WTI原油):14.98%(↗3)
  5. GLD(ゴールド):12.27%(→)

カントリーETF 年初来パフォーマンス BEST10

今週は南米株は一息ついたことで全体的にランクダウン。韓国はAI関連の恩恵を受けて上昇を続けておりトップをキープ。トルコも続伸しており2位に浮上。香港やノルウェーの大きなランクアップが目につきます。

  1. EWY(韓国):25.91%(→)
  2. TUR(トルコ):19.84%(↗3)
  3. EPU(ペルー):19.7%(↘2)
  4. COLO(コロンビア):17.73%(↘1)
  5. EWZ(ブラジル):16.59%(↗2)
  6. ILF(ラテンアメリカ40Index):16.12%(→)
  7. ECH(チリ):11.98%(↘3)
  8. GREK(ギリシャ):11.9%(↗2)
  9. EWH(香港):10.02%(↗10)
  10. ENOR(ノルウェー):10.02%(↗17)

※各セクター&カントリーETFの詳細は以下参照
 リンク

S&P500のバリュエーション

2026年1月30日に発行されたファクトセットのレポートによると、S&P500の12カ月先PERは22.2倍で、5年平均20.0倍と10年平均の18.8倍を上回っています。

また、実績PERは現在28.6倍となっており、5年平均の24.9倍と10年平均の23.0倍を上回っています。

参考までに”Macrotrends LLC” に掲載されている最新の実績PERは、29.65倍となっており、1950/1~2026/1月の平均値18.84を大幅に上回っています。

またドットコムバブル時の天井である2000年3月の29.41倍、コロナ禍から復活したブル相場の天井とされる2021年12月の24.09倍よりも高い値となっています。

S&P500のバリュエーション

※グレーはリセッション

センチメント

先週と変わらず強気継続ですが、VIX/Put Call Ratio/S&P500指数の値動きからやや陰りがみえてきている印象です。以下、センチメントに関わる数値などです。

  • 「VIX」は、先週末の16.14から17.44となり上昇。
  • 「Put Call Ratio」は、先週末の終値0.71から0.77となり上昇。
  • 「ブルベア指数」は、ブル61.5 vs ベア15.4となり、今週さらにブルとベアの差が拡大しました。
  • S&P500は、全てのい移動平均線を上回ったところで推移。

※ INVESTOR’S BUSINESS DAILYの値引用

VIXの日足チャート】
 ※TradingView提供のチャー

【VIXの日足チャート】

↑3週続いて上昇基調となっておりますが、傾きは緩やかです。

Put Call Ratio(出典:IBD)】

【Put Call Ratio(出典:IBD)】

↑Put Call Ratioは0.8以下のところで上下動を繰り返しています。

ブルベア指数(出典:IBD)

【ブルベア指数(出典:IBD)】

↑先週からブルが上昇しGap拡大を継続しています。

S&P500の日足チャート】
 ※TradingView提供のチャー

↑全ての移動平均線を上回っていますが、最高値から少し下がったところで価格は推移しています。

経済指標&イベント

以下、今週確認してきた内容の結果です。

ポジティブサプライズ
・米・S&Pケースシラー住宅価格
・米・新規失業保険申請件数

ネガティブサプライズ
・米・コンファレンスボード消費者信頼感指数
・米・PPI
・独・CPI

ノンサプライズ
・米・FRB政策金利

米・S&Pケースシラー住宅価格

前年比は、市場予想の1.2%を上回る+1.4%となり、ポジティブサプライズ。

米・S&Pケースシラー住宅価格

成長の弱さ

  • 上昇率は2年以上の低水準近辺で、住宅市場の鈍化が継続。
  • 消費者インフレ(2.7%)を約1.3pt下回り、実質価格は低下

地域別動向(上昇)

  • シカゴ+5.7%が最高、次いでNY+5.0%、クリーブランド+3.4%

地域別動向(下落)

  • タンパ-3.9%で13か月連続下落。
  • サンベルトではフェニックス、ダラス(各-1.4%)、マイアミ(-1.0%)が弱含み。

米・コンファレンスボード消費者信頼感指数

1月は市場予想の90.5を下回る84.5へ急落しました。ネガティブサプライズ。

米・コンファレンスボード消費者信頼感指数

1月の米消費者信頼感は現状・期待の双方が崩れ、深刻な悪化を示しました。雇用・所得・景気の先行きに対する不安が強まり、購買行動は高額・任意支出から必需・低価格サービスへシフトしています。

一方、若年層の相対的な強さや一部サービス支出の底堅さも見られることから、総じて、景気減速リスクが高まる中で防御的な消費行動が広がっている状況といえます。

米・FRB政策金利

FRBは2026年1月会合で政策金利を3.5~3.75%に据え置きとし、市場予想と一致しました。昨年3回の利下げ後の水準を維持。

米・FRB政策金利

反対意見

  • ミラン、ウォーラー両総裁は0.25%の追加利下げを主張

経済認識

  • 景気は堅調、雇用増は抑制的、失業率は安定
  • 一方でインフレはやや高止まり

今後の方針

  • データや見通し、リスクのバランスを慎重に評価

米・新規失業保険申請件数

前週比▲1,000件の20.9万件となりました。市場予想(20.5万件)をやや上回るポジティブサプライズ。

米・新規失業保険申請件数

独・CPI

1月は2.1%に上昇(前月1.8%、予想2.0%超)となり、ネガティブサプライズ。

独・CPI

内訳

  • 商品インフレ加速(0.4%→1.0%)、食品が急騰。
  • エネルギーは下落幅拡大。

サービス・コア

  • サービスは減速(3.5%→3.2%)。
  • コアは2.5%に小幅再加速。

米・PPI

12月の米PPIは、前年比で総合は3.0%(予想+2.8%)、コアは3.3%(予想+2.9%)となっており、いずれもネガティブサプライズを記録しました。

米・PPI

内訳

  • サービス価格:+0.5%(卸売マージン拡大が主因)
  • 商品価格:横ばい(非鉄金属は急騰)

価格動向

  • 上昇:非鉄金属、天然ガス、自動車など
  • 下落:ディーゼル、ガソリン、牛肉など

米・1月バロメータの結果確認

1月の月間パフォーマンスは+1.37%でしたので、1月バロメータはクリアしました。今年はサンタクロースラリーが✕でしたが、1月の最初の5日間と1月バロメータは〇でした。

S&P500の月足チャート】
 ※TradingView提供のチャー

【S&P500の月足チャート】

決算

今週は40社チェックしました。

・10%以上値上がりした銘柄
➡LRN,GLW,META,RCL,VZ
・10%以上値下がりした銘柄
➡UNH,APH,CLS,LVS,WDC,SAP

2026/1/26 決算発表 ~RYAAY,BKG,NUE~

2026/1/27 決算発表 ~UNH,BA,GMなど~

2026/1/28 決算発表 ~MSFT,META,TSLAなど~

2026/1/29 決算発表 ~CAT,AAPL,SDNKなど~

2026/1/30 決算発表 ~SOFI,CVX,XOMなど~

2/2週の注目内容

関心のある経済指標&イベント

来週は以下の経済指標&イベントに注目です。

  • 2/3(火) 米・ISM製造業景気指数
  • 2/4(水) 欧州・ユーロ圏消費者物価指数
  • 2/4(水) 米・ADP雇用者数
  • 2/5(木) 米・ISM非製造業景気指数
  • 2/5(木) 欧州・ECB政策金利
  • 2/5(木) 米・新規失業保険申請件数
  • 2/6(金) 米・雇用統計
  • 2/6(金) 米・ミシガン大学消費者信頼感指数

関心のある決算

来週は35社チェック予定です。

  • 2/2(月)プレ ディズニー(DIS)
  • 2/2(月)アフター パランティア(PLTR)
  • 2/2(月)アフター ランバス(RMBS)
  • 2/3(火)プレ ペイパル(PYPL)
  • 2/3(火)プレ ペプシコ(PEP)
  • 2/3(火)プレ メルク(MRK)
  • 2/3(火)プレ ファイザー(PFE)
  • 2/3(火)アフター アドバンストマイクロデバイシズ(AMD)
  • 2/3(火)アフター チポトレメキシカングリル(CMG)
  • 2/3(火)アフター エンフェーズエナジー(ENPH)
  • 2/3(火)アフター スーパーマイクロコンピュータ(SMCI)
  • 2/3(火)アフター アムジェン(AMGN)
  • 2/4(水)プレ ウーバー(UBER)
  • 2/4(水)プレ イーライリリィ(LLY)
  • 2/4(水)プレ ノボノルディスク(NVO)
  • 2/4(水)プレ ボストンサイエンティフィック(BSX)
  • 2/4(水)アフター アルファベット(GOOGL)
  • 2/4(水)アフター アーム(ARM)
  • 2/4(水)アフター クァルコム(QCOM)
  • 2/4(水)アフター スナップ(SNAP)
  • 2/4(水)アフター コヒレント(COHR)
  • 2/4(水)アフター エルフビューティ(ELF)
  • 2/5(木)プレ コノコフィリップス(COP)
  • 2/5(木)プレ ブリストルマイヤーズスクイブ(BMY)
  • 2/5(木)プレ シェル(SHEL)
  • 2/5(木)プレ エスティローダー(EL)
  • 2/5(木)プレ リンデ(LIN)
  • 2/5(木)アフター アマゾンドットコム(AMZN)
  • 2/5(木)アフター アイレン(IREN)
  • 2/5(木)アフター ストラテジー(MSTR)
  • 2/5(木)アフター ロブロックス(RBLX)
  • 2/5(木)アフター レディット(RDDT)
  • 2/5(木)アフター アファーム(AFRM)
  • 2/5(木)アフター アトラシアン(TEAM)
  • 2/5(木)アフター バリック(GOLD)

来週は、米雇用統計と大型テック決算が同時に重なる重要週です。

景気減速とインフレ鈍化の兆しが交錯する中、AI投資の評価と金融政策の温度感が市場のボラティリティを高めやすいと思います。

短期的には指標・決算次第で方向感が振れやすく、地域・セクター間の強弱が一段と鮮明になりそうです。

それでは、また👋

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