【米国市場:1/6週】今週の振り返り & 来週のトピック

投資関連

こんにちは、Saabです。今週の振り返りと来週のトピックです。

   ※12/30週分はこちら

(↓)まず要点です。

  • “1月の最初の5日間”は+0.6%で終了
  • 主要な株価指数は50日移動平均線下回る
  • 経済指標は経済の強さ示すが、株式市場にとってはネガティブな材料
  • 10年債利回りの上昇に注意!
  • センチメントは弱気に傾ていると感じる
  • DALの決算に対し、ポジティブな反応示す
  • 来週の経済指標はCPIに注目
  • 来週の決算はTSMに注目

それでは順に詳細をみていきます。

1/6週の振り返り

米国市場

先週のサンタクロースラリーが失敗に終わりましたが、1月の最初の5日間は0.6%のプラスで引け、1月のバロメーターに期待を持てる結果でした。

しかし、1週間の主要株価指数のパフォーマンスは、S&P500 △1.94%/NASDAQ △2.34%/ダウ △1.86% となり、全てマイナスを記録しました。

印象的だったのは3指数の中でパフォーマンスがよかったNASDAQも、S&P500とダウと同様に50日移動平均線を下にきったことです。

【NASDAQのチャート】
 ※TradingView提供のチャート

↑金曜に50日移動平均線(赤線)の下でひけましたorz

1/6週に発表された経済指標は、米国経済の強さを示すことから、利下げ期待が薄れ、10年債利回りが上昇するカタチとなり、その結果、株式市場にとって逆風となりました。

長期金利(10年債利回り)は、金曜の終値で4.763%となり、来週も引き続き上昇を続けないか?注意が必要です。

ファクトセット

ファクトセットによれば「S&P500の12カ月先PERは21.5倍で、5年平均19.7倍と10年平均の18.2を上回っている」とのことです。

目先、以下の業種に注目です。

  • 通信サービス「エンターテインメント」
  • 通信サービス「ワイヤレス通信サービス」
  • 情報技術「半導体・半導体装置」
  • 一般消費財「ブロードライン・リテール」
  • 公益「独立系発電・再生可能エネルギー生産」
  • ヘルスケア「製薬」
  • エネルギー「石油・ガス貯蔵・輸送」
  • 資本財「建設・エンジニアリング」

センチメント

今週発表された経済指標が強く、市場での利下げ期待が薄れてきていることから、10年債利回りが上昇しており、株式にとってキツイ環境となっています。

VIXやPut Call Ratio、AAIIセンチメントのベアリッシュなどの上昇から市場参加者はだいぶ弱気に傾いていると感じます。

来週も重要な経済指標が発表されるため、引き続き弱気に傾いていくく可能性があることを念頭において、相場環境を観察していきます。

  • 「VIX」は、先週末の16.13から19.54まで上がりました。
  • 「Put Call Ratio」は、先週末の0.75から0.83となり先週から上がりました。
  • 「AAIIセンチメント」は、1/1から1/8ではブリッシュが下がった分、ニュートラルとベアリッシュが上昇しました。

  ブリッシュ(35.4%→34.7%) DOWN⇩
  ニュートラル(30.4%→28.0%) DOWN⇩
  ベアリッシュ(34.2%→37.4%) UP⇧

※ INVESTOR’S BUSINESS DAILYの値引用

経済指標

ISM非製造業景況指数と雇用統計の値は、米国経済が強いことを示したため、10年債利回りが上昇して、株式市場にとって良くない環境をもたらしています。

改めて感じましたが、ISMの経済指標に対して市場参加者は過剰に反応しますよね。

“グッドニュース is バットニュース”ってやつですね・・・

ISM非製造業景気指数

予想53.6に対し54.1というポジティブな結果となりました。50を上回っているので、サービス業の景況感は良好であると言えます。ただ経済の強いサインがFRBの利下げタイミングを後退させる一因になるので、今の株式市場にとっては良くない結果です。

新規失業保険申請件数

今週は201千件で、先週の211千件とほぼ同じでした。下のグラフの通り、低い水準を維持できているので問題なしです。

また予想の214千件を下回りポジティブな結果だと思います。

失業率

ここからは雇用統計のデータです。予想の4.2%に対し、結果は4.1%となりポジティブサプライズでしたが米国経済の強い証拠となり、今はあまりうれしくないデータですね。

非農業部門雇用者数

予想の164千人を大きく上回る256千人という強い結果となりました。こちらも失業率と同様、ポジティブサプライズであるものの今はうれしくないデータですね。

平均時給

平均時給は、前月比は予想と一致で、12月の平均時給は10¢の伸びでした。賃金インフレに関しては下がっている傾向なので良いと思います。

決算

今週はDALのみ確認しました。25年の通期ガイダンスにミスがあったものの、市場参加者が今期と来期の内容をポジティブに受け止めたのか、9%上昇しました。保有中のUALもつれ高となりました。

●デルタエアライン(DAL)
 決算ミス +9.00%
 ’24/Q4
 売上高: (予)$14.2B (結)$15.56B〇
 EPS: (予)$1.76 (結)$1.85〇

 ’25/Q1ガイダンス
 売上高: (予)$13.24B (結)$13.34B〇
 EPS: (予)$0.77 (結)$0.7~1.0〇
 ’25通期ガイダンス

 EPS: (予)$7.44 (結)$7.35×

1/13週の注目内容

関心のある経済指標

来週は特にCPIに注目したいと思います。

  • 1/14(火) PPI
  • 1/15(水) CPI
  • 1/16(木) 小売売上高
  • 1/16(木) 新規失業保険申請件数
  • 1/17(金) 住宅建築許可件数
  • 1/17(金) 鉱工業生産指数

関心のある決算

来週は特に売上高が好調なTSMに注目します。
現在保有中ですしね!!

  • 1/15(水)プレ JPモルガン(JPM)
  • 1/15(水)プレ シティグループ(C)
  • 1/15(水)プレ ウェルズファーゴ(WFC)
  • 1/16(木)プレ 台湾セミコンダクター(TSM)
  • 1/16(木)プレ ユナイテッドヘルス(UNH)
  • 1/16(木)プレ ゴールドマンサックス(GS)
  • 1/16(木)プレ バンクオブアメリカ(BAC)
  • 1/16(木)プレ モルガンスタンレー(MS)
  • 1/17(金)プレ シュルンベルジェ(SLB)

注目銘柄

以下、注目銘柄で黄色は保有中の銘柄です。
参考までにチャートのせておきます。

  • 台湾セミコンダクター/TSM
  • ユナイテッド エアライン/UAL
  • GEベルノバ/GEV
  • アルガン/AGX
  • ビストラ/VST
  • セムテック/SMTC
  • FTAI アビエーション/FTAI
  • EQT/EQT
  • エヌビディア/NVDA

【TSMのチャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【UALのチャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【GEVのチャート】 
 ※TradingView提供のチャート

先週まで保有していたWGSは+20%以上とれたので利確MMYTは買値から-7%になったので損切しました。WGSはPEGレシオ的に割高なので、しばらく距離をおきます。MMYTは、今週の下がりから、タイミングが今ではないと判断しました。こちらもとうぶんの間、距離をおきたいと思います。

現在の株式市場は環境的に厳しく、市場の動向は下目線ですが、その中でもなんとか踏ん張っている強い銘柄を見極めることができるので、有意義に活用していきます。


それでは、また来週👋

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