こんにちは、Saabです。今週の振り返りと来週のトピックです。
(↓)まず要点です。
- ジャクソンホール会議のパウエル議長のスピーチに対し市場は好感
- センチメントがだいぶ強気に傾いているので要警戒
- TJXカンパニー(TJX)とカバ グループ(CAVA)が上場来の新高値
- 来週は、「PCE」と「エヌビディアの決算」に注目
それでは順に詳細をみていきます。
8/19週の振り返り
米国市場
今週は、先週に続き米国市場にとって良い週でした。
1週間で S&P500＋1.45%/NASDAQ＋1.40%/ダウ＋1.27% と3指数全てが上昇しています。
先週に比べ経済指標などの材料は少なかったですが、ジャクソンホール会議のパウエル議長のスピーチが市場に与えた影響は大きかったです。
そのスピーチの中で「My confidence has grown that inflation is on a sustainable path back to 2 percent.(インフレ率が2％に戻る持続可能な道筋をたどっているという確信が深まった)」というフレーズは、前回FOMCから更にインフレ指標で良好なデータが得られていることを認めた証拠ですね。
また「The time has come for policy to adjust.(政策調整の時が来た)」という発言内容に対し、市場は好感したと思います。ただその後に、利下げのタイミングとペースは、今後発表されるデータ、進展する見通しやリスクのバランスで決まるという説明をされていました。
9/18のFOMC迄に、PCEとCPIが1回ずつ発表があるので、更にインフレ率が2%に向かって進展しているかウォッチしたいと思います。目先は来週のPCEですね！
センチメント
以下３つを確認する限り、先週より市場はだいぶ強気に傾いています。
「put/call ratio」「AAIIセンチメント」の数値から嫌な予感がします。
- 「VIX」は、多少変動がありましたが先週末の14.81から15.85とほぼ同じ
- 「5-day average put/call ratio※」は、先週末の0.78から0.69に低下
- 「AAIIセンチメント」は、8/14から8/21でさらに強気へシフトしており、ブリッシュが50%をこえているのは警戒ですね。
ブリッシュ(42.5%→51.6%) UP⇧
ニュートラル(28.6%→24.7%) DOWN⇩
ベアリッシュ(28.9%→23.7%) DOWN⇩
※ Fear & Greed Indexより引用、比率が 1 を超えると弱気サイン。
経済指標
今週は新規失業保険申請件数のみチェックで、232,00件でした。
特に大きな上昇はみられないので問題なしです。
決算
決算を受けて気になった内容は以下です。
- TJXは、決算クリアし、6.11%上昇。上場来の新高値をとった。
- 中国系自動車メーカーのXPEVとZKは、売上高成長がそれぞれ55.30%、53.56%と高い水準を保っているものの、株価の値動きはパッとしない。来週のLIもどうなるか注目。
- SNPSは、2024年通期ガイダンスでミスがあったので、下の表では×。
- CAVAは、決算クリアし、19.63%上昇。上場来の新高値をとった。
下の表はチェックした決算の結果をまとめたものです。
8/26週の注目内容
関心のある経済指標
以下、来週注目の経済指標ですが特にPCEは大注目です。
・S&Pケースシラー住宅(20都市) (前年比)
・コンファレンスボード消費者信頼感指数
・実質GDP(前期比年率) (改定)
・新規失業保険申請件数
・PCEデフレータ(前年比)
・PCEコアデフレータ(前年比)
関心のある決算
28日のアフターマーケットで発表されるエヌビディアが大注目です。コンセンサス予想を踏まえると、下2つのグラフのように売上高とEPSの成長率がともに鈍化する見通しです。それらに対してどのくらいエヌビディアがポジティブサプライズをだせるか？その内容に対して市場参加者がどう受け止めるか？に注目したいと思います。
以下、来週注目の決算です。
・センチネル ワン(S)/27日アフター
・理想汽車(LI)/28日プレ
・エヌビディア(NVDA)/28日アフター
・クラウドストライク(CRWD)/28日アフター
・ネットアップ(NTAP)/28日アフター
・ルルレモン(LULU)/29日アフター
・アルタビューティー(ULTA)/29日アフター
・マーヴェル(MRVL)/29日アフター
・モンゴDB(MDB)/29日アフター
・フロントライン(FRO)/30日プレ
来週の目玉は、「PCE」と「エヌビディアの決算」です。
また市場がだいぶ強気に傾いてるので要警戒です。
内容は以上です、ではまた次週👋
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