こんにちは、Saabです。
今後、米国市場の現状を把握するため、毎週末「今週の振り返りと来週のトピックを整理した記事」を投稿していきたいと思います。
(↓)先に要点です。
- 市場は、強気に傾いてきている。
- 経済指標は、ネガティブな印象はないが住宅建設許可件数の低下が気になる
- 決算後に、マンデードットコム(MNDY)とウォルマート(WMT)が上場来の新高値をとった
- 来週は、パウエル米FRB議長の講演内容に注目
それでは順に詳細をみていきます。
8/12週の振り返り
米国市場
今週は、米国市場にとって良い週でした。
1週間で S&P500は+3.93%/NASDAQは+5.29%/ダウは+2.94% と3指数全て上昇し、火曜にはS&P500とNASDAQ揃って「フォロースルーデー」が出ました。
これは、主要な経済指標であるCPI(消費者物価指数)や小売売上高などの結果に対し、市場参加者がポジティブに受け止めたことが影響していると思われます。
また先週末時点から「10年債利回りが3.944→3.884」と下落基調で、これも株価押し上げ要因のひとつではないかと考えます。
ファクトセットによれば「S&P500の12カ月先PERは21.0倍で、5年平均19.4倍、10年平均17.9倍を上回っている」とのことです。
センチメント
以下3つを確認する限り、現在市場は強気に傾いています。
- 「VIX」は、先週末の20.36から14.81に低下
- 「5-day average put/call ratio※」は、先週末の0.91から0.78に低下
- 「AAIIセンチメント」は、8/7から8/14で強気にシフト、()内はその変化
ブリッシュ(40.5%→42.5%)
ニュートラル(22.0%→28.6%)
ベアリッシュ(37.5%→28.9%)
※ Fear & Greed Indexより引用、比率が 1 を超えると弱気サイン。
経済指標
住宅建設許可件数以外は気になりませんが、頭の整理として淡々とみていきます。
CPI(消費者物価指数)
総合は予想3.0%に対し結果は2.9%。コアは予想と結果が一致で3.0%。
指数がジワジワ下げているのはポジティブ。
小売売上高
米国は消費中心の国なので大事な指標です。大きな下げがないので問題なしです。
新規失業保険申請件数
上昇はみられないので、問題なしです。
鉱工業生産指数
コインシデントインディケーターであるこちらの指標は、大きな下げがないので問題なし。
住宅建設許可件数
リーディングインディケーターであるこちらの指標は、「先月の1454千件から1396千件へと下がっている」&「2022年から見て下落傾向に見える」ため、警戒したいと思います。
ちなみに、9/18に行われるFOMCでの利下げ見通しは、現時点CME FEDWATCH TOOLによると、市場参加者は「0.25%の利下げは75%、0.50%の利下げは25%」をおりこんでいます。来週も引き続き、数値の変化フォローしていきます。
決算
決算を受けて気になった内容は以下です。
- GOLDは、決算後に9.08%上昇し、金曜には52週高値
- MNDYは、決算後に14.78%上昇し、終値ベースで金曜には上場来の新高値
- ONONは、決算ミスにも関わらず、カンファレンスコールを受けて証券会社などの目標価格引き上げ&維持を市場参加者が好感したためか、ダブルボトムのネックライン突破
- WMTは、決算ミスにも関わらず、AIの具体的な活用例が示されたことや証券会社などの目標価格引き上げの影響を市場参加者が好感したためか、金曜には終値ベースで上場来の新高値
下の表はチェックした決算の結果をまとめたものです。
8/19週の注目内容
関心のある経済指標
来週は「新規失業保険申請件数」のみウォッチ予定です。
関心のある決算
以下、来週の注目決算です。XPEVとZKは、個人的趣味ですw
・パロ アルト ネットワークス(PANW)/ 19日プレ
・シャオペン(XPEV)/ 20日プレ
・ソシエダードキミカイミネラデチリ(SQM)/ 20日アフター
・TJXカンパニー(TJX)/ 21日プレ
・ジーカー インテリジェント テクノロジー(ZK)/ 21日プレ
・シノプシス(SNPS)/ 21日アフター
・カバ グループ(CAVA)/ 22日アフター
その他
8/23(金)は、ジャクソンホール会議にてパウエル米FRB議長の講演が予定されています。次回FOMCでの利下げ有無は、明確に示されないと推測しますが、どういったメッセージを発せられるか耳を傾けたいと思います。
内容は以上です、ではまた次週👋
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