NASDAQに上昇したキーウスター(ティッカーシンボル:KYIV)のIRサイトを参照してみた!今後の成長ポテンシャルに期待!

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KYIVのIRサイトが閲覧可能に!

2025年8月15日(金)にキーウスター(ティッカーシンボル:KYIV)がNASDAQに上場しました。8/18~22のたちあいでは、マーケットメーカーによる介入らしき痕跡が見られ、特に週の前半では値動きがあらかったです。

この値動きのあらいキーウスターですが、最近になってIRサイトが公開されています。(Kyivstar)

そこから得られる情報やウクライナの取り巻く環境から、今後の成長ポテンシャルに期待がもてそうなので、「ARPU」「EV/EBTIDA」「業績推移」「ウクライナの実質GDP」の切り口で情報を整理してみました。

【KYIVの株価チャート】 ※TradingView提供

KYIVの株価チャート

↑8/15(金)~8/19(火)にかけて連発した長いヒゲを伴うスパイクが、マーケットメーカーの介入と思われる動きです。先週火曜には、IBDで言うところの利益確定ゾーン($16.02)にひっかかりましたが、週の終値ではPivotである$13.35近くの$13.45まで下落しています。

ARPU (ユーザーあたりの平均収入)

以下のグラフは2024年の月間ARPUを、中東欧諸国とキーウスターを比較したものです。年々、ARPU(※1)が上昇傾向にあるキーウスターですが、他国に比べて低水準であることがわかるかと思います。

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※1 ARPU(ユーザーあたりの平均収入)
顧客1人あたりからどれだけ売上を得ているかを示す指標で、顧客単価の高さを表します。上昇傾向なら高付加価値サービスの普及や高単価プランへの移行が進んでいる可能性が高いです。
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今後もキーウスターのARPUは引き続き上昇していくと思いますが、ウクライナを除く平均値の10.7と比較してキーウスターは現在1/3以下の値なので、ここに更なる成長の余地があります。

中東欧諸国とキーウスターの月間ARPUを比較したグラフ

業績推移

以下の表は、VEONのHPから、ウクライナ事業の業績のうち、EBIDTA(※2)と売上高を抜粋してまとめたものです。

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※2 EBITDA(イービットダー
「利息・税金・減価償却費・償却費」を引く前の利益で、簡単に言うと本業で稼いだ現金収入に近い数字です。通信業界は設備投資額が大きく減価償却費も多いので、純利益よりEBITDAが企業の稼ぐ力を測る指標として使われます。
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直近3四半期(4Q24~2Q25)は、連続してEBITDAと売上高は2桁成長をしており、マイナス成長だった2022年から回復しています。戦争が始まる前の2021年でも2桁成長を記録していたことから、今後この持続性もしくは成長の加速に期待です。

VEONのHPから引用したウクライナ事業でのEBITDAと売上高の推移、および、それらの成長率の表

EV/EBITDA

こちらのグラフは、EMEA(欧州・中東・アフリカ)/APAC(アジア太平洋)地域の単一国における主要な市場ポジションを有する同業他社のEV/EBITDA(※3)とキーウスターを比較したグラフです。

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※3 EV/EBITDA(イーブイ・イービットダー)
株式投資や企業分析でよく使われる “企業価値の割安・割高を測る指標” の一つで、同業他社比較(バリュエーション比較)で使用されます。名前のとおり、「企業価値(EV)を、企業の稼ぐ力(EBITDA)で割った倍率」です。

EV(Enterprise Value):企業価値
→ 時価総額 + 有利子負債 − 現金・現金同等物

EBITDA(Earnings Before Interest, Taxes, Depreciation and Amortization)
→ 「利息・税金・減価償却費控除前の利益」
→ 企業の“本業からの稼ぐ力”を表す
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2025 EV/EBITDAの比較,倍
(出典:キーウスター)のグラフ

↑各会社名の後ろにある数字は、EBITDAマージンの値です。

棒グラフをみてわかるように、キーウスターが低い値となっており、他社および平均値に対して割安であることがわかるかと思います。

また、キーウスターのEBITDAは56.7%と一番高い値を示していることから、同じくらいのEBITDAを有する “アドバンスト インフォ サービス” や “トゥルーコーポレーション” と同水準までEV/EBITDAが上昇していく余地があると考えます。

ウクライナの実質GDPの成長率

IMFのデータによると、ウクライナの実質GDPは2026年以降で、平均4.4%の成長を見込んでいます(2025年8月25日調べ)。これは戦前の2021年よりも高い成長率です。

今後もし停戦になって、ウクライナ人が国内にかえってくるのであれば、キーウスターを利用する方が増えると思われるため、追い風となる可能性が高いと思います。

ウクライナの2021~2030における実質GDP成長率(YoY)のグラフ

まとめ

最後に記事のまとめです。

  • ARPU(ユーザーあたりの平均収入)は、上昇傾向にあるものの他国に比べて1/3以下にあり、更なる上昇余地の可能性がある。
  • 業績推移は、回復傾向にありEBITDA/売上高ともに2桁成長をしていることから、今後の成長持続性もしくは加速に注目。
  • EV/EBITDAは、EBITDAマージンが高いにも関わらず、他の会社に比べて低いことから割安なため、上昇の余地がある。
  • ウクライナの実質GDPの成長率は、2026年以降で年平均4.4%の成長を見込んでおり、キーウスターはこの恩恵を得られる可能性あり。目先はロシアとの停戦に向けての進展が関心事項。

それではまた👋

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