【米国市場:3/31週】今週の振り返り & 来週のトピック

投資関連

こんにちは、Saabです。今週の振り返りと来週のトピックです。

   ※3/24週分はこちら

(↓)まず要点です。

  • 相互関税、報復関税、パウエル議長の発言を受けて複数の市場で全面安を記録
  • 1週間で主要な株価指数のパフォーマンスは最悪な下げを記録
  • センチメントは弱気にふれきっており来週反転の兆しに期待
  • S&P500の12カ月先PERは19.4倍
  • ユーロ圏の経済指標はポジティブな内容
  • ISMはネガティブな内容
  • 雇用統計はネガティブとポジティブが入り混じる内容
  • 来週はアメリカのCPIに注目
  • 2025年Q1の本格的な決算シーズンに突入

それでは順に詳細をみていきます。

3/31週の振り返り

米国市場

今週は、4/2に発表されたトランプの相互関税のニュースを受けて、市場はかなりネガティブに反応して、米国に関わらず、主要なマーケットで全面安となりました。

 ※finviz.com提供の「map」より引用

  • TSX指数 △6.32%
  • Euro Stoxx50 △8.50%
  • DAX指数 △8.10%
  • UK100指数 △6.97%
  • CAC40指数 △8.10%
  • Milano Italia Borsa指数 △10.56%
  • WIG20 △10.18%
  • TOPIX △9.98%
  • 日経225 △9.00%
  • VN30指数 △6.80%
  • 南アフリカ トップ40指数 △8.91%

一方、南米/中国/インドなどは比較的軽微な下げで済みました。

  • Bovespa 指数 △3.52%
  • FTSE Colombia 指数 △0.70%
  • SSE Composite 指数 △0.28%
  • ハンセン指数 △2.46%
  • センセックス指数 △2.65%

木曜日以降は、トランプの相互関税に対抗して中国は34%の報復関税を実施、さらに金曜のパウエル議長の利下げに対して慎重姿勢を維持する表明を受けてさらに下げを加速させました。
その結果、1週間での主要な株価指数は大きく値を下げました。

  • S&P500 △9.08%
  • ダウ △7.86%
  • NASDAQ △10.02%
  • ラッセル2000 △9.70%

後述するセンチメントの状況から、どこかで反転の兆しがくるのではないかと思いますので、来週はその点に注目します。

【S&P500のチャート】
 ※TradingView提供のチャート

↑4/2アフターの相互関税発表を受けた翌日の4/3から窓を開けて下がり、4/4には中国の報復関税とパウエル議長の発言を受けて下げを加速。2024年8月につけた安値を下回るカタチとなりました。あと約2%下げると弱気相場入りです・・・

【NASDAQのチャート】
 ※TradingView提供のチャート

↑S&P500と同様、窓を開けて下げが加速し、今週弱気相場入りしました。

【ダウのチャート】
 ※TradingView提供のチャート

↑S&P500やNADAQと同様に下げが加速しました。あと約5%下げると弱気相場入りです。

【米国10年債利回りのチャート】
 ※TradingView提供のチャート

↑指数と同様に下げたものの金曜には大きな下髭をつけたのが気になる点です。

ファクトセット

ファクトセットによれば、S&P500の12カ月先PERは19.4倍で、5年平均19.9倍を下回っている一方で10年平均の18.3を上回っています。

また、実績PERは現在24.2倍となっており、5年平均の24.6倍に対して下回っているものの、10年平均の22.3倍を上回っている状況です。

センチメント

AAIIセンチメントはもちろんのこと、VIXやPut Call Ratioからもわかるように弱気に大きく大きく大きく傾いている印象があり、そろそろ反転の兆しが来るかもしれません。

  • 「VIX」は、先週末の21.68から45.31となり大幅上昇しました。週間の終値ベースでこのような高い値を示したのはコロナ禍の2020年3月13日ぶりです。
  • 「Put Call Ratio」は、先週末の0.84から1.07となり、2024年8月5日ぶりに1.0をこえる水準となりました。
  • 「AAIIセンチメント」は、3/26から4/2では再びベアリッシュが上昇するカタチとなりました。

 ブリッシュ 27.4%→21.8%
 ニュートラル 20.4%→16.3%
 ベアリッシュ 52.2%→61.9%

※ INVESTOR’S BUSINESS DAILYの値引用

【VIXのチャート】
 ※TradingView提供のチャート

↑金曜日は急激な上昇を記録し、+50.90%でした!

経済指標

以下、今週チェックした経済指標です。
ユーロ圏の指標はポジティブな印象でした。アメリカの指標では、ISMはネガティブな印象で、雇用統計はネガティブとポジティブが入り混じる結果でした。

ユーロ圏失業率

結果は6.1%で、前回より0.1%改善でした。

ユーロ圏消費者物価指数(前年比、速報値)

コア&総合いずれも予想より0.1%下回る結果となり、前月から改善を確認しました。

ISM製造業景気指数

予想49.9に対し結果49.0というネガティブサプライズでした。50を下回っていることから、製造業の景況感は悲観的です。

米国・新規失業保険申請件数

今週は219千件で先週の224千件から減少しており、低い水準を維持できているので問題なしです。

ISM非製造業景気指数

50を上回っているので、サービス業の景況感は良好です。しかし予想53.2に対し50.8というネガティブサプライズでした。

米国・失業率

ここから雇用統計のデータです。予想の4.1%に対し、結果は4.2%となり、ネガティブサプライズとなりました。直近2カ月連続で上昇傾向なので、来月もこの傾向が継続しないか注視したいと思います。

米国・非農業部門雇用者数

予想の135千人を上回る228千人という強い結果となり、ポジティブサプライズでした。

米国・平均時給

平均時給は、前月比で上振れするカタチとなり、3月の平均時給は9¢の伸びでした。

4/7週の注目内容

関心のある経済指標&イベント

経済指標はアメリカのCPIに注目します。

  • 4/9(水) インド中銀政策金利
  • 4/10(木) 米国・CPI
  • 4/10(木) 米国・新規失業保険申請件数
  • 4/11(金) ドイツ・CPI
  • 4/11(金) 米国・PPI
  • 4/11(金) ミシガン大学消費者信頼感指数(速報)

関心のある決算

来週から2025年Q1の本格的な決算シーズンが始まります。

  • 4/8(火)アフター カルメインフーズ(CALM)
  • 4/9(水)プレ デルタ航空(DAL)
  • 4/9(水)アフター BBBフーズ(TBBB)
  • 4/11(金)プレ JPモルガンチェース(JPM)
  • 4/11(金)プレ ブラックロック(BLK)
  • 4/11(金)プレ ウェルズファーゴ(WFC)
  • 4/11(金)プレ モルガンスタンレー(MS)

口座を見るのがとてもつらい状況ですが、過去のことを気にしてもしょうがないところもありますので、気を取り直して来週の相場を見守りたいと思います。

それでは、また来週👋

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