こんにちは、Saabです。
今回は、米国の代表的な株価指数の一つであるS&P500※(下のチャート参照)の大局観を把握する方法について紹介します。
※大型株500銘柄で構成されるS&P500は、幅広くセクターをカバーしており、時価総額加重平均で指数が算出されることから、米国市場全体のトレンドを反映しているとされています。
お勧めのレポート
S&P500の大局観を把握するにあたって、お勧めするレポートは、ファクトセット・リサーチ・システムズ(ティッカーシンボル:FDS)から発行されるレポートです。
基本的に毎週土曜の朝(米国では金曜の夕方)に発行され、無料で閲覧可能です。
ちなみにファクトセット・リサーチ・システムズですが、S&P500の採用銘柄で金融セクターに属しています。
専門情報サービスを取り扱う会社で、同業種には S&Pグローバル や ナスダック、MSCIなどがいます。
話を戻します。
このレポートは、私の理解では「現在のS&P500が過去に比べてどうか?」や「今後の予想はどうなるか?」の2点が書かれたものです。以下、レポートのおおまかな流れです。
●主要指標:最新の四半期決算におけるEPSおよび売上高の「サプライズ報告の割合」「成長率」「ガイダンス」「バリエーション」が記載されています。
→Key Metrics 参照
●今週のトピック:「決算で〇〇というワードが過去最多」や「四半期や来年の見通し」などの解説がされており、ランダムに取り扱うテーマが変わります。
→Topic of the week 参照
●S&P500の構成企業の業績:S&P500の構成企業の決算内容が「過去5年平均と10年平均比で現在の立ち位置がどうなっているか」や「各セクターの好調or不調の事実」がまとめられています。
→Earnings 〇〇〇 参照
●今後の見通し:「数四半期先および来年の売上高&EPS成長率」「バリエーション」「12カ月先のS&P500の予測価格」「どのセクターで上昇が見込めるか」が記載されています。
→Forward Estimates & Valuation 参照
レポートの入手方法
①Google検索で「factset」とタイプして検索
②URLが https://www.factset.com/ のサイトをクリック(スマホは③、PCは④へ)
③左上にある「≡」をクリック
④「INSIGHTS」→「Earnings」の順にクリック
⑤記事の題名に「S&P 500」が書かれているものをクリック
⑥ページの下側に「Download」と表記がありますので、クリックすればpdfをDLできます。
毎回ページを検索するのは手間なので、メールの通知連絡の設定がお勧めです。
「Earnings」クリック後のページの右上に「SUBSCRIBE」のボタンがあるので、そちらにて無料登録ができます。
レポートの活用について
毎週、私は一通り目を通すようにしています。特に着目している内容は以下です。
●過去vs現在の決算内容(売上高、EPS、ガイダンス)
●好調なセクターと不調なセクターはどこか?
●今後の売上高およびEPSがポジティブかネガティブか?
●12カ月予想PERが5年平均と10年平均と比べてどうか?
(↑)一例ですが、DLしたpdfファイルからはアナリスト予想を知ることができます
最後に、私は現在英語がスラスラ読める人間ではないので、DeepLという翻訳サイトにDLしたpdfをドラッグ&ドロップして、翻訳されたファイルを読んでいます。
毎月全てのファイルを翻訳させるのであれば、コピペ作業の時間がもったいないので、DeepLの月額 1,150円のプラン「Starter」に入ることをお勧めします。
以上!!
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