こんにちは、Saabです。今週の振り返りと来週のトピックです。
(↓)まず要点です。
- 主要な株価指数は小幅上昇
- 終値ベースではダウが史上最高値更新
- センチメントは強気
- 雇用統計は強い数字
- CCL、NKEは決算ミス
- 来週はCPIと銀行株の決算に注目
それでは順に詳細をみていきます。
9/30週の振り返り
米国市場
今週の主要な株価指数は全て小幅上昇でした。
1週間でS&P500+0.22%/NASDAQ+0.10%/ダウ+0.09% となり、終値ベースでダウは史上最高値を更新しました。
経済指標は先月と同じくISM製造業景況指数で弱い数字が入ってきましたが、雇用統計の強い数字が入ってくることで、市場に追い風となりました。
今週で長期金利(10年債利回り)は、5.73%上昇したものの、市場はプラスを維持できていることからポジティブな印象を持ちました。この長期金利上昇は、直近のFFレートが0.5%利下げ&インフレ率低下を考慮すると、潜在成長率の高まりを示唆していると思います。
ファクトセットによれば「S&P500の12カ月先PERは21.4倍で、5年平均19.5倍、10年平均18.0倍を上回っている」とのことです。
センチメント
以下3つの指標からセンチメントは、強気な印象です。VIXの値が少し高いのでそこが気になるところです。来週は、今週上昇したVIXの動きとAAIIセンチメントの変化に注目します。
- 「VIX」は、先週末の16.96から19.20となり、雇用統計にかけて上昇は続けたものの、イベントを通過後には下げ基調に転じました。
- 「Put Call Ratio※」は、先週末の0.61から0.77となり、先週から少し上昇。
- 「AAIIセンチメント」は、9/25から10/2ではニュートラル&ベアリッシュが上がった分、ブリッシュが下がりました。
ブリッシュ(49.6%→45.5%) DOWN⇩
ニュートラル(26.7%→27.3%) UP⇧
ベアリッシュ(23.7%→27.3%) UP⇧
※ INVESTOR’S BUSINESS DAILYの値引用
経済指標
先月と同じくISM製造業景況指数の弱い数字が発表された火曜で指数は値を下げましたが、金曜に強い労働市場の経済データ(雇用統計)が入ってきて、株価指数は持ち直しました。来月もソフトランディングに向けて強い労働市場の経済データがでてくるといいですね!
ISM製造業景気指数
予想47.5に対し47.2というネガティブな結果となり、50を下回っているので、製造業の景況感は先月に続き悪化のままです。
新規失業保険申請件数
今週は225千件となり、先週の218千件と比べて大きな変化はなしです。下のグラフのように、低い水準を維持しているので問題なしです。ちなみに予想は220千件でした。
ISM非製造業景気指数
予想51.5に対し54.9というポジティブな結果となりました。50を上回っているので、サービス業の景況感は良好であると言えます。
失業率
ここからは雇用統計のデータです。予想の4.2%に対し、結果は4.1%となり強い数字でした。このまま少しづつ失業率が下がっていくことを祈るばかりです。
非農業部門雇用者数
予想の148千人を上回る254千人という強い結果となりました。6月を起点に少しづつ右肩上がりになっているのは良い傾向ですね。
平均時給
平均時給は、前年比および前月比ともに予想を上回る結果となりました。下のグラフにあるように発表された8月と同じく9月でも2024年が一番高くなりました。
決算
注目決算の結果は、以下のとおりです。
- CCLは、決算ミス(通期EPSのガイダンスはクリア)し△0.32%
- NKEは、決算ミスし翌△6.77%
10/7週の注目内容
関心のある経済指標
来週の目玉は、消費者物価指数ですね。
- 消費者物価指数(CPI)、10/10(木)
- 新規失業保険申請件数、10/10(木)
- 生産者物価指数(PPI)、10/11(金)
関心のある決算
特に金曜の銀行株が気になります。
- ペプシコ(PEP)、10/8(火)プレ
- デルタ航空(DAL)、10/10(木)プレ
- JPモルガン(JPM)、10/11(金)プレ
- ウェルズファーゴ(WFC)、10/11(金)プレ
それでは、また次週👋
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