こんにちは、Saabです。今週の振り返りと来週のトピックです。
↓主な内容は以下参照。
- 指数全体は、金融政策とテクノロジー成長期待の綱引きで高値圏でのもみ合いにとどまる
- ラッセル2000は過去史上最高値更新、独り勝ちの状態
- ビックテック比率の高いS&P500とナスダックは10日移動平均線を下回る
- セクター別ではエネルギー/生活必需品/不動産/工業/素材セクターが強い
- ADラインと指数の関係からビックテックがそれ以外の銘柄に対して劣後している印象
- ディストリビューションデイは今週でSP500とNASDAQはそれぞれ1回づつ減少
- 半導体と関連深い韓国&オランダETF、ベネズエラで注目が集まっている南米のペルー&チリ&コロンビア、投機的なシルバーが好パフォーマンスを記録
- センチメントは指標を見る限り強気継続、ただしS&P500のバリュエーションは高い状況が続く
- アメリカのCPIは、予想一致とポジティブサプライズが入りまじる結果となり全体的にポジティブ
- 来週の経済指標はPCEと実質GDPに注目
- 来週の決算は18社チェック予定
- 来週は今週に続き経済指標と企業決算が集中する週
それでは順に詳細をみていきます。
1/12週の振り返り
総括
今週の米国株は、FRBの独立性や政策不透明感、クレジットカード金利規制案といった政治要因に振らされつつも、AI関連を中心としたテクノロジー株の強さと主要銀行の収益力が下支えとなりました。指数全体は高値圏でのもみ合いにとどまり、金融政策とテクノロジー成長期待の綱引きが続く局面であることが示されました。
1/12~1/16の動向
1/12(月)FRB議長調査報道でもS&P500は最高値更新
米国株は序盤に売られたものの切り返し、S&P500は0.2%高で最高値、ナスダックも0.3%上昇しました。司法省がパウエルFRB議長を刑事捜査しているとの報道を受け一時動揺したが、テクノロジー株やウォルマートが相場を支えました。銀行株は軟調で、クレジットカード金利を10%に制限するトランプ大統領の構想が逆風となりました。ただし、主要銀行の好決算期待や穏やかなCPIへの見通しが全体のセンチメントを下支えしました。
1/13(火)金融株安で主要指数は下落
金融株の下落が重しとなり、S&P500は0.2%安、ダウは約400ドル安。JPMorganは好決算にもかかわらず4.2%下落し、クレジットカード金利上限案が収益や経済に与える悪影響への警戒が広がりました。Visa、Mastercardも大幅安。デルタ航空は弱い利益見通しで下落。一方、12月CPIが予想通りだったことで、FRBの年後半利下げ期待は維持されました。
1/14(水)ハイテク・銀行安で調整色強まる
米株は2日続落し、S&P500は約0.5%安、ナスダックは1%安。中国による米国製半導体・ソフト規制報道を受け、NvidiaやBroadcomなど半導体株が下落しました。銀行株も、クレジットカード金利規制懸念から利益予想を上回る決算でも売られました。卸売インフレの落ち着きと小売売上高の堅調さは、FRBの金利据え置き期待を支えました。
1/15(木)半導体と銀行の反発で相場回復
主要銀行の好決算と半導体株高を背景に反発。S&P500とナスダックはともに0.2%高。TSMCの好業績とAI関連投資拡大がNvidiaやApplied Materialsなどを押し上げました。銀行ではGoldman Sachs、Morgan Stanleyが堅調でした。雇用指標は労働市場の底堅さを示し、景気後退懸念を和らげました。
1/16(金)FRB人事不透明感の中で横ばい
地政学リスクとFRBを巡る不透明感の中、主要指数はほぼ横ばい。トランプ大統領のFRB議長人事を巡る発言が注目されました。半導体株はAI需要と対米投資期待を背景に上昇した一方、金融株は金利上限案への懸念から出遅れ。週間ではラッセル2000以外の主要指数はいずれも小幅な下落にとどまりました。
- S&P500