【2026年2月9日週:世界の株式市場動向】

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総括

世界株は、「AI投資・半導体の成長期待」と「過熱・収益化への疑念」、これに「金利動向・インフレ・金融政策」が重なる綱引きの構図となっています。

米国市場(アメリカ)のハイテク株の値動きとFRB観測が各国の方向性を左右し、調整局面では内需・銀行・防衛・資源など実体経済に近いセクターへのローテーションが発生しています。

アジア(日本・韓国・中国・インド・香港)はAI・半導体の実需化(HBMなど)と政策期待が下支えする一方、短期は米CPIや金利観測に振れやすいです。

欧州(欧州)は銀行・防衛・産業の業績が底堅い反面、AIテーマの揺り戻しと金利高止まりで選別が進んでいます。

資源国(オーストラリア・カナダ・ブラジル)は資源価格と金利見通しが主因となっています。

総じて高ボラティリティ下で、AIテーマの調整↔実需・内需・資源への循環が常態化する局面です。

欧州(STOXX50,STOXX600)

週前半は銀行・テック・産業株(ユニクレディト、SAP、Adyen、トタルエナジーズ、シーメンス、エシロール・ルクレティカ、シーメンスエナジー)と好決算を追い風に欧州株が史上高値を更新していきました。

しかし週後半は、AI投資の過熱感への揺り戻し、高金利長期化観測、決算の当たり外れが重なり調整しました。

銀行は利確売りで弱含む一方(ユニクレディト、ドイツ銀行、BBVA)、好業績・ガイダンス上方修正銘柄は個別物色が継続しています。

指数は高値圏を維持するものの、テーマ(AI)と金利の振れに左右されやすい局面が続きました。

【STOXX50の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX50の週足チャート】 

↑週間-0.22%。年初来+3.45%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【STOXX600の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX600の週足チャート】 

↑週間+0.09%。年初来+4.29%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ドイツ(DAX指数)

週初は銀行・防衛・産業の好材料で上昇しましたが(Commerzbank、Siemens Energy、Rheinmetall、Heidelberg Materials)、途中はAIがソフトウェア需要を侵食する懸念や金利見通しの揺れで調整(SAP、Allianz、Scout24、Siemens Energy)しました。

終盤は防衛・半導体が支えとなり反発し(MTU Aero Engines、Hensoldt、Rheinmetall、SAP、Infineon Technologies)、DAXは週間でプラスを確保しています。

テーマ株(AI・防衛・エネルギーインフラ)と金利感応度の高い銀行の綱引きが相場の方向感を左右しました。

【DAX指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【DAX指数の週足チャート】 

↑週間+0.78%。年初来+1.70%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

フランス(CAC40指数)

週前半は防衛・半導体・高級ブランドが牽引(ケリング、LVMH、エルメス、タレス、サフラン、エアバス、STマイクロエレクトロニクス)しました。

中盤はITのガイダンス失望(ダッソー・システムズ)と景気・政治不透明感で調整しました。

後半は決算の選別物色が進み、高級株の中国需要減速(ロレアル)とAI投資の持続性懸念が上値の重しとなりました。

短期は決算内容の質(ガイダンス)と米金融政策・地政学、中期は中国需要回復の有無と防衛・産業の受注動向がトレンドを左右すると思われます。

【CAC40指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【CAC40指数の週足チャート】 

↑週間+0.46%。年初来+2.27%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イタリア(Milano Italia Borsa指数)

週初は銀行の好決算(ユニクレディト)と半導体×クラウドの戦略提携(STマイクロエレクトロニクス)でFTSE MIBが急騰しました。

しかし、その後は金融セクターへの利益確定売り(Mediobanca、ユニクレディト)とAI関連テーマを巡る不確実性が重なり、指数は4日続落しました。

個別材料の明暗(フェラーリ・STマイクロエレクトロニクスの強さ vs 銀行株の調整)が鮮明で、マクロ不安とテーマ変動に振らされやすい相場環境が続いた週となりました。

【Milano Italia Borsa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Milano Italia Borsa指数の週足チャート】 

↑週間-0.97%。年初来+0.96%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イギリス(UK100指数)

週前半は資源高・防衛需要で堅調(アンティファガスタ、フレスニロ、エンデバー・マイニング、グレンコア、リオ・ティント、アングロ・アメリカン、BAEシステムズ、ロールス・ロイス)、決算失望の銀行・エネルギーが調整要因(バークレイズ、スタンダードチャータード、BP)でした。

中盤はコモディティ高と住宅支援観測で最高値更新(シェル、BP)、直後にコモディティ安と金融株安(HSBC)で反落しました。

週末はAI関連の見直し買いと防衛テーマで持ち直し(RELX、ロンドン証券取引所グループ、BAEシステムズ、ロールス・ロイス)、週次プラスを確保しました。

短期は資源価格と決算の質、中期は地政学(防衛需要)とAI投資の実需化が方向性を左右すると思われます。

【UK100指数の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【UK100指数の週足チャート】 

↑週間+0.74%。年初来+5.19%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

インド(BSEセンセックス指数)

週前半は「好決算(インド州立銀行)+海外資金流入+米印貿易期待」でセンチメントが改善しました。

しかし週後半はITセクターの構造懸念(AIによる受注圧迫)と米金利観測の変化が重なり急速にリスクオフ(タタ・コンサルタンシー・サービス、インフォシス、hclテクノロジーズ、エターナル、itc、テック・マヒンドラ)となりました。

内需・銀行は相対的に底堅い一方、指数の方向性は当面、IT株の調整動向とインフレ・金融政策見通しに左右されやすい局面となっています。

【BSEセンセックスの週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【BSEセンセックスの週足チャート】 

↑週間-1.14%。年初来-3.08%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

中国(上海総合指数,深セン総合指数)

週前半はAI関連の反発(蘇州TFC光学、Eoptolinkテクノロジー、中技イノライト、ブルーフォーカスインテリジェント、カムブリコンテクノロジーズ)と政策支援期待でリスク選好が回復しました。

中盤はデフレ圧力(CPI・PPI)が重石となりつつ、AI推進発言でテーマ物色が継続しています。

週末は春節前の利益確定と外部環境の弱さで調整しました。

短期は連休明けの需給と米中関係、マクロ指標が変動要因となっています。

中期ではデフレ克服に向けた追加刺激の具体化と、AI投資の実需化(収益化・コスト削減効果)が相場の持続性を左右すると思われます。

【上海総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【上海総合指数の週足チャート】 

↑週間+0.41%。年初来+2.39%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【深セン総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【深セン総合指数の週足チャート】 

↑週間+1.39%。年初来+3.42%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

日本(日経平均、TOPIX)

週前半は選挙圧勝による政策期待(財政拡張・減税)と米株高を材料に史上高値を更新しました(アドバンテスト、川崎汽船、ソフトバンク、ファーストリテイリング、日立、フジクラ、ディスコなど)。

週後半はAI投資の持続性への懸念と米国株の調整で反落しましたが(アドバンテスト、ディスコ、三菱重工業、ソフトバンク、キオクシア、リクルート)、海外資金の流入・相対的割安感が下支えとなり、週次ではプラスを確保しました。

短期は米国ハイテクの動向に振れやすい一方、中期的には政策期待×企業業績が日本株の基調を支える構図が続く見通しです。

【日経平均の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【日経平均の週足チャート】 

↑週間+4.95%。年初来+11.63%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【TOPIXの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TOPIXの週足チャート】 

↑週間+3.24%。年初来+10.73%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

韓国(KOSPI総合指数)

週前半は米テック反発×AI・半導体期待でリスクオンが加速し、指数は最高値更新しました(サムスン電子、SKハイニックス、SKスクエア、ハンファエアロスペース、ドゥサンエナビリティ)。

中盤は輸出好調が支えつつ(現代自動車、起亜自動車)、雇用鈍化で過熱感が調整しました(サムスン電子、SKハイニックス)。

週末は利益確定と米金融政策不透明感で一服(SKハイニックス、現代自動車、lgエナジーソリューション、ハンファエアロスペース、kb金融グループ)。

短期的には米CPI・FRB観測が変動要因となります。

中期的にはAI需要の実需(HBMなど)と収益の持続性が株価の選別を左右すると思われます。

【KOSPI総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【KOSPI総合指数の週足チャート】 

↑週間+8.21%。年初来+30.36%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

香港(香港ハンセン指数)

週前半は米株高と金融緩和期待で急反発しました(紫金鉱業、周大福、イノベントバイオロジクス、ミンスグループ、メイツ、JFスマートインベスト)。

中盤は中国の物価弱含み→追加支援期待が下支えする一方、過剰生産・需要低迷が上値を抑制しました。

週後半は春節前の利確と米株安で調整。

短期は休暇明けの需給回復&米CPI・FRB観測&米中関係が変動要因、中期では中国の追加刺激の具体化とAI・半導体の実需(収益化)が戻りの持続性を左右すると考えられます。

【香港ハンセン指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【香港ハンセン指数の週足チャート】 

↑週間+0.03%。年初来+3.30%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

オーストラリア(ASX200指数)

週前半は銀行の好決算と資源高が指数を押し上げ、記録的な高値圏に到達しました(carグループ、BHP、リオ・ティント、フォーテスキュー、ニューモント、エボリューション・マイニング、ノーザン・スター・リソーシズ)。

終盤は米テック安・AI投資の不透明感で調整しましたが、金融セクター主導の業績モメンタムは依然強い状態(コモンウェルス銀行、anzグループ)が続いています。

短期は米国株(特にテック)動向に振られやすい一方、銀行・資源の相対優位が下値を支える構図となっています。

【ASX200指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ASX200指数の週足チャート】 

↑週間+2.40%。年初来+2.33%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ニュージーランド(NZX50指数)

週前半は米株反発・金融株好決算で底堅かったですが、週末は米国のAI株調整と金融政策不透明感が直撃し急落しました(フィッシャー・アンド・パイケル、ジェントラック・グループ、ebosグループ)。

国内データは景気拡張を示しつつもインフレ圧力と需要鈍化の混在で方向感を欠いてます。

短期は米国ハイテク動向×FRB観測に連動しやすく、電力・インフラなどディフェンシブの相対優位が意識されやすい局面となっています。

【NZX50指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NZX50指数の週足チャート】 

↑週間-1.83%。年初来-2.59%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

カナダ(TSX総合指数)

週前半は貴金属高+銀行株で最高値圏へ到達しました(アグニコ・イーグル、バリック・ゴールド、ウィートン・プレシャス・メタルズ、フランコ・ネバダ、パン・アメリカン・シルバー、キンロス・ゴールド、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ、トロント・ドミニオン銀行、モントリオール銀行、スコシアバンク、ナショナル・バンク・オブ・カナダ)。

中盤はテックの利確(ショッピファイ、コンステレーション、セレスティカ)と金属価格調整で急落(バリック、アグニコ、ウィートン)する場面も、週末は米インフレ鈍化を受け金鉱株と金利感応株が反発し(アグニコ、バリック、エア・カナダ)、週次ではプラスを確保しました。

短期は金・原油などコモディティ価格と米金融政策の見通しに振られやすく、上昇トレンド継続の鍵は「資源価格の底堅さ+テックの持ち直し」となると考えられます。

【TSX総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TSX総合指数の週足チャート】 

↑週間+1.86%。年初来+3.95%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ブラジル(Bovespa指数)

週前半は金融・資源・成長株のリスクオンで史上高値を更新しました(サンタンデール・ブラジル、バンコ・ド・ブラジル、ブラデスコ、ヴァーレ、ペトロブラス、WEG、エンブラエル、マガジン・ルイザ)。

中盤以降はインフレ確認と決算の選別でボラティリティが拡大し、利益確定が優勢となりました(ヴァーレ、バンコ・ド・ブラジル、BBセグリダーデ)。

金利低下期待は下支え要因だが、銀行の業績ばらつきとコモディティ価格の変動が短期調整圧力となっています。

中期的には「国内利下げ観測+資源価格の方向性」が上昇トレンド継続のカギとなりそうです。

【Bovespa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Bovespa指数の週足チャート】 

↑週間+1.92%。年初来+15.73%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

アメリカ(S&P500,NASDAQ,ダウ)

週初はAIインフラ・半導体の買い戻し(NVIDIA、Broadcom、Oracle)で最高値更新も、以降は消費減速指標と雇用の強さによる金利高、さらにAI投資の回収性・資本支出の持続性への疑念が重なり調整しました(Costco、Walmart、LPL Financial、Charles Schwab)。

ハード(半導体・装置)とソフト(SaaS)の二極化が鮮明(ハード:Micron、Lam Research、Applied Materials、NVIDIA/ソフト:Salesforce、Intuit、Palantir)で、終盤は好決算銘柄に選別買い入りました(Applied Materials、Arista Networks)。

全体はAIテーマの過熱感調整局面で、マクロ指標と金利感応度が相場の方向を左右した週でした。

【S&P500指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【S&P500指数の週足チャート】 

↑週間-1.39%。年初来-0.61%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【NASDAQの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NASDAQの週足チャート】 

↑週間-2.10%。年初来-3.98%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【ダウの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ダウの週足チャート】 

↑週間-1.23%。年初来+2.90%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

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