【2026年1月26日週:米国以外の株式市場動向】

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総括

世界株は資源高と半導体・AIの好業績を追い風に、香港・韓国・ブラジルが高値圏で推移しています。

日本は円高観測で輸出株が不安定も半導体が下支えとなっており、中国は政策期待で堅調豪州・ニュージーランド・カナダは金利観測やコモディティの価格変動で調整しています。

欧州は銀行・エネルギー株が指数を支える一方、高級品やSAP失速で選別色が強まっています。

全体ではFRB、関税・貿易不安、コモディティ市況が短期の変動要因です。

欧州(STOXX50,STOXX600)

週前半は銀行(サンタンデール、インテーザ、BBVA、ING)・公益(イベルドローラ、エネル)EU・インド自由貿易協定締結が支えとなり堅調でしたが、高級品(LVMH、エルメス)やSAPの決算失望で中盤に調整しました。

週末はユーロ圏GDPの上振れを材料に銀行(ドイツ銀、インテーザ)・半導体(ASML)が反発し、持ち直しました。

当面の焦点は、米金融政策(FRB)主要企業のガイダンスの質です。セクター間の明暗が大きく、業績選別色の強い相場が続きやすいと思われます。

【STOXX50の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX50の週足チャート】 

↑週間-0.01%。年初来+2.80%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【STOXX600の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX600の週足チャート】 

↑週間+0.44%。年初来+3.16%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ドイツ(DAX指数)

週前半はFRB・決算待ちで様子見と利益確定、中盤は個別悪材料が重なり、木曜にSAP急落で指数が急落しました。

金曜は独景気指標の改善と自社株買いを材料に反発(アディダス、SAP、ブレンタグ、ドイツテレコム、ドイツ銀行)しましたが、週間の傾向としては調整色が強かったです。

指数の方向性は大型ハイテク(特にSAP)への依存度が高く、個別材料による変動が大きい局面が続いています。

【DAX指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【DAX指数の週足チャート】 

↑週間-1.45%。年初来+0.16%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

フランス(CAC40指数)

週前半は米国の関税示唆と地政学でリスク回避が優勢となりました。ラグジュアリーの決算・見通し悪化(LVMH、エルメス、ケリング)が水曜に指数を大きく押し下げました。

一方、銀行・エネルギー・工業(シュナイダー、ルグラン、トタル)が下支えし、週後半は国内指標と好決算(サノフィ)で持ち直しました。

短期の焦点は貿易政策の不確実性、金利見通し、仏政治リスクで、セクター間のローテーションが続きやすいです。

【CAC40指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【CAC40指数の週足チャート】 

↑週間-0.20%。年初来-0.01%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イタリア(Milano Italia Borsa指数)

週前半は、金融株主導の持ち直し(インテーザ、ユニクレディト、BPM、メディオバンカ)EU・インドFTAが追い風となりました。

中盤は銀行・高級品の調整テックの変動(STマイクロ大幅安、テレコム・イタリア、レオナルド)で軟化しましたが、ASMLの好材料原油高が一部を下支えしました。

週末はGDP上振れを材料に銀行・高級品が回復(モンクレール、ブルネロ、カンパリ)し反発の動きがありました。当面の焦点はFRBの政策姿勢金利動向(BTP-Bundスプレッド)主要企業決算の質です。

セクター間の強弱が鮮明で、業績とマクロ材料に左右される選別相場が続きやすいと思われます。

【Milano Italia Borsa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Milano Italia Borsa指数の週足チャート】 

↑週間+1.55%。年初来+1.17%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イギリス(UK100指数)

週を通じて資源価格と金利観測が相場の主導役でした。

前半は、貴金属高で鉱業株主導(フレスニロ、エンデバーなど)、中盤はFRB待ちの様子見で医薬(AZ、GSK)・銀行が重荷となりました。

後半は、原油高(シェル、BP)と銀行株高(ロイズ、ナットウェスト、バークレイズ、HSBCなど)が指数を押し上げました。

セクター間のローテーションが鮮明で、短期は商品市況と金利見通し、地政学が変動要因と思われます。

【UK100指数の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【UK100指数の週足チャート】 

↑週間+0.79%。年初来+2.94%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

インド(BSEセンセックス指数)

週前半は印EU貿易合意と好決算を材料に反発基調が続きましたが、週末は予算前の様子見と利益確定で反落しました。

中期的には成長見通しは堅調な一方、外国資金流出、通貨安、米国の保護主義リスクが重石となっています。

今後は予算の中身(短期刺激か資本支出重視か)が相場の方向性を左右すると思われます。

【BSEセンセックスの週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【BSEセンセックスの週足チャート】 

↑週間+0.90%。年初来-3.50%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

中国(上海総合指数,深セン総合指数)

週前半は規制強化への警戒で不安定でしたが、企業収益の改善、金融緩和期待、資源価格高騰、AI関連材料(中技インノライト、蘇州TFC光学、ギガデバイス半導体)が相場を押し上げ、中盤にかけて上昇基調を形成しました。

週末は、金属価格調整(金・銀・銅など)で反落したものの、1月全体では上昇を確保しました。

今後は政策支援の具体化と規制動向のバランスが、中国株の持続的な回復の鍵となると思われます。

【上海総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【上海総合指数の週足チャート】 

↑週間-0.44%。年初来+3.29%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【深セン総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【深セン総合指数の週足チャート】 

↑週間-1.62%。年初来+4.20%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

日本(日経平均、TOPIX)

週前半は、円高・協調介入観測が日本株の最大の下押し要因となり、輸出株(トヨタ自動車、ソニー、ファーストリテイリング)を中心に不安定な展開となりました。

一方、AI需要を背景とした半導体・ハイテク株(キオクシア、アドバンテスト、ディスコ、レーザーテック、東京エレクトロン)は相場の下支え役となり、指数の底割れは回避しました。

為替、米金融政策、国内政治という不確実性を抱えつつも、月間では高水準を維持しており、日本株は「円高耐性と成長テーマの選別」が試される局面です。

【日経平均の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【日経平均の週足チャート】 

↑週間-0.97%。年初来+4.53%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【TOPIXの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TOPIXの週足チャート】 

↑週間-1.75%。年初来+3.41%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

韓国(KOSPI総合指数)

週を通じて韓国株は半導体・AI関連の強い業績(サムスン電子、SKハイニックス)を原動力に史上最高値を更新していきました。

米国の関税リスクや貿易交渉の不透明感は重石となりましたが、好決算と資金流入がそれを上回りました。

今後も半導体主導の相場が続く一方、自動車など輸出関連(現代・起亜自動車)は政策動向次第で変動性が高まる展開が想定されます。

【KOSPI総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【KOSPI総合指数の週足チャート】 

↑週間+4.70%。年初来+23.67%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

香港(香港ハンセン指数)

週前半は不動産政策支援、金融緩和期待、資源高を背景にラリーが加速し、ハンセン指数は4年半ぶりの高値圏を記録しました。

週末は外部要因と利益確定で反落しましたが、不動産回復の兆しと政策支援への期待から、月間では大幅な上昇を確保しました。

【香港ハンセン指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【香港ハンセン指数の週足チャート】 

↑週間+2.38%。年初来+6.49%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

オーストラリア(ASX200指数)

週前半は資源(BHPグループ)・金融主導で上昇しましたが、インフレ指標の上振れによるRBA利上げ観測が重石となり後半は調整しました。

金属・エネルギー価格の高止まりが相場の下支えとなる一方、金利敏感セクターは不安定。金融政策とコモディティ市況の綱引きが続く展開です。

【ASX200指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ASX200指数の週足チャート】 

↑週間+0.10%。年初来+1.78%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ニュージーランド(NZX50指数)

週前半は中国指標を追い風に上昇しましたが、FRB政策と金利見通しへの警戒感が中盤以降の調整を招きました。

週末は消費者信頼感の改善で持ち直したものの、週間・月間ではマイナスを記録しています。

今後は中国経済動向と国内労働市場データが、NZ株の方向性を左右する見通しです。

【NZX50指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NZX50指数の週足チャート】 

↑週間-0.19%。年初来-0.92%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

カナダ(TSX総合指数)

週前半はコモディティ高(特に金)を追い風に最高値更新も、週後半は貴金属の急反落と世界的テック安(アグニコ・イーグル、バリック、ウィートン・プレシャス、フランコ・ネバダ、パナマ・シルバー、ヴィズラ・シルバー、ルンディン・ゴールド、セレスティカなど)で急速にリスクオフとなりました。

米国の関税・貿易不安国内景気の減速感がボラティリティを増幅させました。

短期的にはコモディティ価格の変動と米政策リスクが指数の方向性を左右しやすく、金融・テックの戻りの鈍さが上値の壁になりやすい局面です。

【TSX総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

カナダ(TSX総合指数)

↑週間-3.69%。年初来+0.34%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ブラジル(Bovespa指数)

週前半はドル安・金利据え置き期待・ディスインフレ進展を追い風に史上最高値を更新しました。

週後半は米株急落やドル高、コモディティ調整(バーレ、csn、ゲルダウ、ブラジル銀行、イタウ、ブラデスコ、サンタンデール・ブラジル)でリスクオフに転じました。

基調としては金利安定と内需・銀行・商品関連の支援が強く、グローバル市場の変動が短期の上下を左右すると思われます。

中期的には利下げ開始の示唆、財政指標の改善が追い風ですが、外部ショック耐性の弱さが引き続き注意点となります。

【Bovespa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Bovespa指数の週足チャート】 

↑週間+1.40%。年初来+12.56%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

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