【2026年1月19日週:米国以外の株式市場動向】

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総括

今週の世界株式市場は、アメリカと欧州の貿易摩擦地政学リスクインフレ動向に翻弄されました。

香港やオーストラリア、日本、欧州は週前半に下落し、後半に関税懸念後退や政策期待で反発するも、小幅安や不安定な価格推移となりました。

中国は政策支援期待で底堅く、ブラジルと韓国は資源高やAI関連を追い風に最高値圏を更新しました。またカナダも資源株主導で堅調でした。

一方、インドやニュージーランド、イギリス、フランス&ドイツ&イタリアは貿易・政治不安とマクロ経済指標の不透明感が重荷となりました。

欧州(STOXX50,STOXX600)

欧州株は週前半、トランプ大統領の関税脅威と米欧貿易摩擦懸念で急落し、高級品・自動車・金融株(LVMH/エルメス/アディダス/BMW/VW/アリアンツ/サンタンデール/インテーザ・サンパオロ)が売られました。

中盤には発言トーンの軟化で下げ止まり、木曜には関税停止表明を受けて急反発しましたが、週末は反動で株安となり、全体として不安定な展開でした。

相場の方向性は、依然としてアメリカ&欧州の関係と関税政策の動向に強く左右される週となりました。

【STOXX50の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX50の週足チャート】 

↑週間-1.35%。年初来+2.81%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【STOXX600の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【STOXX600の週足チャート】 

↑週間-0.98%。年初来+2.71%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ドイツ(DAX指数)

DAXは週前半、トランプ大統領の関税脅威再燃で大きく下落し、自動車や金融など輸出・金利敏感株(BMW/VW/ダイムラー・トラック/ポルシェ/メルセデス・ベンツ)が売られました。

中盤には発言トーンの軟化や交渉支持表明で下げ止まり、木曜には関税停止確認を受けて急反発しました。

ただし週末にかけては戻りが限定的で、週間では1%超の下落となりました。

マクロ経済指標ではPMI改善が支えとなったものの、相場全体は米欧貿易リスクに強く左右された不安定な週となりました。

【DAX指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【DAX指数の週足チャート】 

↑週間-1.57%。年初来+1.64%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

フランス(CAC40指数)

週を通じて米欧の貿易摩擦リスク、とりわけグリーンランド問題を巡るトランプ発言に大きく振らされました。

ラグジュアリー株(LVMH/エルメス/ケリング)が下落局面では相場を押し下げ、緊張緩和局面では反発を主導するなど値動きの中心となりました。

木曜には関税懸念後退で大幅高となったものの、週末にかけて再び不安が再燃し、結局週間では1.4%安を記録しました。

マクロ経済指標ではPMI悪化も重なり、先行きへの慎重姿勢が強い週でした。

【CAC40指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【CAC40指数の週足チャート】 

↑週間-1.40%。年初来+0.19%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イタリア(Milano Italia Borsa指数)

週を通じ、グリーンランド問題を巡る米欧の貿易摩擦リスクに翻弄されました。

前半は関税脅威の再燃で4日続落し、金融・景気循環株(ユニクレディト/バンカ・ジェネラリエネル/インターポンプ/プリズミアン)を中心に調整しました。

木曜は関税懸念後退で急反発したものの、週末にかけて地政学不安が再燃し再び下落しました。

エネルギー株(テナリス/エニ)や防衛株(レオナルド)は相対的に底堅く、銀行株(ユニクレディト/インテーサ・サンパオロ/メディオバンカ/バンカ・メディオラヌム/bperバンカ)はニュースフローに最も敏感な展開となり、全体として不安定な値動きの週でした。

【Milano Italia Borsa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Milano Italia Borsa指数の週足チャート】 

↑週間-2.11%。年初来-0.37%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

イギリス(UK100指数)

週前半は関税懸念と英雇用悪化で下落、後半は関税撤回や資源株高(シェル/BP/スニロ/エンデバー)で下支えされましたが、金融株の弱さ(HSBC/バークレイズ/ロイズ銀行グループ/ナットウェスト)が重しとなり週安で終了しました。

マクロ経済指標ではインフレ高止まりと景気の底堅さが混在し、政策見通しの不透明感が相場の上値を抑えました。

【UK100指数の週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【UK100指数の週足チャート】 

↑週間-0.90%。年初来+2.14%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

インド(BSEセンセックス指数)

今週は、貿易摩擦の再燃、地政学リスク、低調な企業決算、外国資金流出が重なり、週を通じて軟調に推移しました。

EU・米国との貿易協議進展観測で一時反発したものの、アダニ・グループを巡る不透明感が再び市場を冷やしました。

全体としてはリスク回避姿勢が優勢で、外部要因に左右されやすい不安定な地合いが続いています。

【BSEセンセックスの週足チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【BSEセンセックスの週足チャート】 

↑週間-2.43%。年初来-4.36%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

中国(上海総合指数,深セン総合指数)

今週は、経済減速懸念と規制強化が重荷となる一方、政策支援拡大への期待が下支えし、総じて底堅い展開となりました。

週前半は金利据え置きや規制監視で調整しましたが、後半は金融緩和や財政刺激策観測、外部環境の改善を受けて反発しました。

特にテクノロジー、AI、航空宇宙、クリーンエネルギーといった成長分野(Hygon Information/Montage Technology/China Aerospace/Zhongji Innolight/ゴールドウィンド科学技術)が相場を牽引し、政策期待が引き続き市場の最大のテーマとなっています。

【上海総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【上海総合指数の週足チャート】 

↑週間+0.84%。年初来+3.74%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【深セン総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【深セン総合指数の週足チャート】 

↑週間+1.11%。年初来+5.91%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

日本(日経平均、TOPIX)

週前半は米欧貿易摩擦懸念と国内の財政不安、国債利回り上昇で日本株は5日続落しました。

特に銀行株(三菱UFJ/三井住友/みずほフィナンシャル)とハイテク株(ソフトバンクグループ/ディスコ/フジクラ/アドバンテスト/東京エレクトロン)が重荷となりました。

後半はAI関連の急騰(キオクシア/ソフトバンク/レーザーテック/ディスコなど)と国債利回り低下、日銀の金利据え置き、米国発のリスク緩和を背景に反発し、相場は持ち直しました。

全体として、政治・財政要因と外部環境に振られつつも、成長テーマ株が下支えする展開となりました。

【日経平均の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【日経平均の週足チャート】 

↑週間-0.17%。年初来+5.56%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

【TOPIXの週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TOPIXの週足チャート】 

↑週間-0.79%。年初来+5.25%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

韓国(KOSPI総合指数)

週を通じてKOSPIは最高値圏を更新しました。

自動車株の急騰(ヒョンデ/起亜)とAI主導の半導体上昇(SKハイニックス/サムスン電子)が牽引しました。

20日の一服は外部不安と過熱調整に過ぎず、政策不確実性の後退、資本市場改革期待、メモリ市況改善が相場を再加速させました。

関税リスクは残るものの、構造的な成長テーマ(AI・EV/自動運転)への資金流入が優勢で、リスクオン基調が維持された週でした。

【KOSPI総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【KOSPI総合指数の週足チャート】 

↑週間+3.08%。年初来+18.12%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

香港(香港ハンセン指数)

今週は、米欧貿易摩擦や中国経済減速への懸念で序盤に下落したものの、後半は関税リスク後退や中国当局の流動性支援期待を背景に持ち直しました。

テクノロジー、消費、不動産関連の銘柄(アリババ/シャオミ/紫金鉱業インターナショナル/ポップマートインターナショナル/MTRコーポレーション/快手科技/理想汽車/老舗金)が相場を支え、個別材料株が物色対象となりました。

一方で、規制強化やインフレ指標、貿易統計を巡る不透明感が上値を抑え、週ベースでは小幅安にとどまった。

【香港ハンセン指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【香港ハンセン指数の週足チャート】 

↑週間-0.36%。年初来+4.01%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

オーストラリア(ASX200指数)

週前半はインフレ再加速懸念、米欧貿易摩擦、鉄鉱石安を背景に下落基調となりました。

中盤は銀行株安(コモンウェルス銀行/ウエストパック/NAB/ANZグループ)が重しとなる一方、鉱業・金鉱株(リオ・ティント/エボリューション・マイニング/ノーザン・スター)が支えました。

後半は雇用改善と外部環境の好転で反発したが、利上げ観測の強まりから週全体では小幅安を記録しました。

インフレ指標とRBAの政策判断を巡る不透明感が相場の主因でした。

【ASX200指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【ASX200指数の週足チャート】 

↑週間-0.49%。年初来+1.67%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ニュージーランド(NZX50指数)

週前半は米国の対欧関税脅威と中国成長鈍化を背景に急落し、A2ミルクなど個別悪材料も重なりました。

中盤はリスク回避が続いたが、後半は貿易不安の緩和で一時反発をみせたものの、インフレ加速により金融引き締め観測が再燃し、週末に再び下落しました。

全体として、地政学・貿易要因とインフレ動向に左右される不安定な1週間となりました。

【NZX50指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【NZX50指数の週足チャート】 

↑週間-1.97%。年初来-0.74%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

カナダ(TSX総合指数)

TSXは地政学リスクと資源価格動向に振らされつつも、エネルギー株と金関連株(カナディアン・ナチュラル・リソーシズ/サンコール/インペリアル・オイル/セノバス/アグニコ・イーグル/バリック/フランコ・ネバダ)の強さに支えられ、週末に最高値を更新しました。

関税問題による急落と、その後の緊張緩和による回復が交錯し、セクター間の明暗が鮮明となりました。

インフレ指標や小売売上高などマクロ面の不確実性は残るものの、資源主導で底堅さを示した週となりました。

【TSX総合指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【TSX総合指数の週足チャート】 

↑週間+0.32%。年初来+4.18%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

ブラジル(Bovespa指数)

週初は小動きでしたが、国内金利低下、資源価格上昇、米欧緊張緩和、海外資金流入が重なり、イボヴェスパは連日最高値を更新していきました。

銀行株と資源株(バンコ・ド・ブラジル/ブラデスコ/バーレ/ペトロブラス)が主導し、週を通じて大幅上昇しました。

安定したインフレ期待と改善する財政・収益環境が、世界的な不確実性の中でもブラジル市場の強さを際立たせました。

【Bovespa指数の週チャート】 
 ※TradingView提供のチャート

【Bovespa指数の週足チャート】 

↑週間+8.53%。年初来+11.01%。
(緑:10週移動平均線、赤:40週移動平均線)

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