インド(BSEセンセックス指数)
総括
今週のインド株式市場は、外国資金動向と金融緩和期待を背景に底堅さを維持したものの、年末特有の材料不足と利益確定売りで方向感に欠ける展開となりました。週前半は資金流入が相場を押し上げましたが、週後半は調整色が強まりました。それでも週間ではプラスを確保しており、来年の成長見通しと金融政策への期待が中期的な支えとなっています。
【BSEセンセックスの15分足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間で+0.13%を記録。
12/22~12/26の動向
12/22(月) インド株は外国資金流入を背景に続伸
BSEセンセックスは前日比638ポイント(+0.75%)高の85,567.5で終了し、2日連続上昇しました。外国ポートフォリオ投資家(FPI)が直近3日間で約378億ルピーを買い越し、12月の資金流出額を大きく圧縮しました。FRBの来年の追加利下げ期待や、RBI議事録で示された成長下振れリスクと低インフレ認識も追い風となりました。個別ではTrent、Infosys、Bharti AirtelなどIT・消費関連が堅調。一方、銀行・金融株の一部は小幅安にとどまりました。
12/23(火)利益確定売りで小幅反落
センセックスは85,524.8とわずかに下落し、上昇基調はいったん終了しました。FIIが再び売りに転じ、年末を前に新たな材料が乏しかったことが重しとなりました。国内需要の改善期待は下支えとなりましたが、世界的な貿易交渉の不透明感が投資家心理を抑制しました。ITCやHDFC銀行などが上昇した一方、InfosysやBharti Airtel、Axis Bankなどが下落しました。
12/24(水) 来年見通し待ちで小幅安
新規材料不足の中、センセックスは0.1%安の85,409、ニフティ50も0.1%安で取引を終えました。堅調な成長と低インフレが金融緩和余地を示す一方、原油・金属価格の上昇が警戒感を残しました。セクター動向はまちまちで、IT大手は横ばい、金融株は軟調。市場はクリスマス休場を控え様子見姿勢が強まりました。
12/26(金) 週後半は調整も週間ではプラス
センセックスは0.43%下落し85,041で終了しました。テクノロジー、金融、銀行株が下押しし、祝日で海外市場の動きが乏しい中、出来高も低調でした。ただし、米国株が史上最高値を更新したことが下支え材料となりました。週間では0.13%上昇し、3週間ぶりのプラスを確保。投資家は11月の鉱工業生産など経済指標を注視しています。
【BSEセンセックスの週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+8.66%を記録。
中国(上海総合指数,深セン総合指数)
総括
この週の中国株式市場は、政策支援期待、AI・テクノロジー関連への資金流入、年末のリスク選好改善を背景に、7月以来の長期連騰を記録しました。不動産支援や金融緩和観測が下支えとなる一方、米中摩擦の不透明感は残るものの、短期的には堅調な上昇基調が優勢な展開でした。
【上海総合指数の15分足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間で+1.88%を記録。
【深セン総合指数の15分足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間で+3.53%を記録。
12/22~12/26の動向
12/22(月) 資金流入と海南テーマで急伸
上海総合指数は0.7%高、深セン総合指数は1.5%高と、本土株は4日続伸で2週間ぶり高値をつけました。プライベートファンド残高が過去最高の22.1兆元に拡大し、安定的な資金流入が追い風となりました。海南自由貿易港構想への期待から関連株が軒並みストップ高。テクノロジー株が主導する一方、米国の制裁懸念を背景に銀行・産業株は弱含みました。
12/23(火)不動産政策とAI期待が支援
上海総合指数は0.1%高、深セン総合指数は0.3%高と5日続伸。非鉄金属とテクノロジー株が相場を牽引し、住宅政策会議で示された不動産安定化策が投資家心理を改善しました。Nvidiaの中国向けAIチップ供給報道も材料視され、半導体関連に楽観論が広がりました。
12/24(水) AI注目で6日続伸
上海総合指数は0.5%高、深セン総合指数は0.9%高となり、7月以来の最長となる6連騰。世界的に中国AI企業への関心が高まり、テクノロジー株が堅調。米国が中国半導体への関税を発表したものの、実施延期により短期的な影響は限定的でした。
12/25(木) 不動産緩和と人民元安定が追い風
上海総合指数は0.5%高と7日続伸し、1か月ぶり高値をつけました。北京の不動産購入規制緩和や、中国人民銀行の人民元安定姿勢が安心感を提供しました。米国株高とテック株過熱感を背景に、中国AI関連への分散投資の動きも支援材料となりました。
12/26(金) 金融緩和期待で連騰継続
上海総合指数は小幅高ながら8日続伸、深セン指数は約2か月ぶり高値をつけました。PBOCの金融緩和示唆と年末のリスク選好改善が相場を支えました。追加政策への期待が強く、EVや資源株が上昇。週間では上海総合指数が1.9%、深セン指数が3.5%上昇しました。
【上海総合指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+18.39%を記録。
【深セン総合指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+30.80%を記録。
ドイツ(DAX指数)
総括
この週のDAXは、祝日前の薄商いと地政学リスクから方向感に欠けつつも、米国景気の底堅さと医薬品・エネルギー株の回復に支えられ、終盤は持ち直しました。全体としては様子見基調の中で限定的な上昇にとどまりました。
【DAX指数の15分足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間で+0.21%を記録。
12/22~12/23の動向
12/22(月) DAXは小動き、慎重姿勢が優勢
DAXは24,283でほぼ横ばいでした。クリスマス休暇前で商いは低調となり、AI関連への期待や米FRBの来年緩和観測は、地政学リスク(ベネズエラ情勢やウクライナ協議)に相殺されました。半導体株は堅調でインフィニオンが上昇。一方、米国で洋上風力プロジェクトのリース停止が発表され、公益・エネルギー株が下落しました。
12/23(火)DAX反発、エネルギーと医薬品が牽引
DAXは0.23%高の24,340と上昇し、11月中旬以来の高値で終了しました。強い米GDP指標が支援材料として機能しました。エネルギー株のE.ONやRWEが上昇し、FDAによる肥満治療薬Wegovy錠剤版承認を受けて医薬品株も堅調でした。一方、小売株は利益確定売りに押されました。
【DAX指数の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+22.17%を記録。
日本(日経平均、TOPIX)
総括
今週の日本株は、米株高、円安、財政拡張期待を背景に、日経平均が史上初の5万円台定着を果たしました。利上げ後も金融環境はなお緩和的との見方が支援材料となる一方、円相場や国内景気指標への警戒から調整局面も見られました。全体としては、大型株主導で堅調な地合いを維持した週でした。
【日経平均の15分足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間で+2.51%を記録。
【TOPIXの15分足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間で+1.16%を記録。
12/22~12/26の動向
12/22(月) 日経平均、5万円台を明確に突破
日経225は1.81%高の50,402と急伸し、心理的節目の5万円を突破しました。米株高を背景に、日本銀行の予想通りの利上げ後も円安が進み、輸出企業の収益期待が高まりました。半導体・ハイテク株が主導し、東京エレクトロンやアドバンテスト、ソフトバンクGが大幅高となりました。
12/23(火)大型予算控え様子見
日経平均は50,412近辺で横ばいでした。2026年度予算案の最終決定を前に慎重姿勢が強まりました。金融・エンタメ株は堅調だった一方、半導体株は高バリュエーションへの警戒から一服し、相場全体の勢いは抑えられました。
12/24(水) 円高で反落、自動車株が重し
日経平均は0.4%安の50,255を記録。円高進行が輸出関連株を圧迫し、自動車株と金融株が下落しました。日銀議事録で段階的な金融引き締め観測が意識されました。一方、半導体株は底堅く、スクリーンHDは目標株価引き上げを受け急騰しました。
12/25(木) 米株高を追い小幅反発
日経平均は0.1%高の50,408を記録。米国株の最高値更新を受けて反発しましたが、祝日で商いは薄く、2026年度予算承認や主要経済指標を控え上値は限定的でした。半導体・電子部品株が指数を下支えしました。
12/26(金) 財政期待で週間上昇を確定
日経平均は0.5%高の50,675と反発し、2週連続で上昇しました。過去最大規模となる2026年度予算の閣議決定や国債発行抑制観測が好感されました。一方、鉱工業生産や小売指標の弱さが上値を抑えました。大型株中心に買いが入りました。
【日経平均の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+27.05%を記録。
【TOPIXの週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+22.60%を記録。
ユーロ圏(STOXX 50,STOXX 600)
総括
この週の欧州株は、材料難と祝日前の薄商いを背景に全体として小幅な動きでした。地政学リスクや中国の規制強化が重石となる一方、医薬品セクターの強さが下支え役となりました。指数全体は方向感に欠け、セクター間の明暗が際立つ週でした。
【STOXX 50の15分足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑週間で-0.25%を記録。
【STOXX 600の15分足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+0.20%を記録。
12/22~12/24の動向
12/22(月) 欧州株は小幅安、慎重姿勢が継続
欧州株式は新たな材料に乏しく、小幅下落。STOXX50は0.2%安、STOXX600は0.1%安となりました。市場の関心は世界的な金利見通しと、AI関連銘柄の割高感に集中しています。ウクライナとロシアの停戦交渉に対する悲観的な見方も重荷となりました。中国が欧州乳製品に高関税を課した影響で、ABインベブやペルノ・リカールなど食品・飲料株が下落。ステランティスも当局調査終了後に大きく売られました。
12/23(火)製薬株主導で小幅反発
欧州株はわずかに上昇を記録。STOXX50は小幅高、STOXX600は0.4%上昇しました。FDAがノボ・ノルディスクの肥満治療薬Wegovy経口版を承認したことを受け、同社株は急騰し、医薬品セクター全体を押し上げました。バイエルやノバルティスなども上昇。一方、エルメスやケリングなど高級消費財は軟調。米国GDPの強さを背景に債券市場が堅調となり、銀行株は概ね支えられました。
12/24(水) 休日前で方向感乏しく横ばい
欧州株はほぼ横ばいで終了しました。STOXX50と600はいずれも小幅な動きにとどまりました。LVMHやエルメス、ロレアルなど高級ブランド株が小幅高となる一方、ASMLやアストラゼネカ、エアバスなどは下落しました。BPやサノフィは企業再編・買収関連の発表後に軟調でした。市場はクリスマス休暇を前に取引が細り、様子見姿勢が強まりました。
【STOXX 50の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+17.50%を記録。
【STOXX 600の週足チャート】
※TradingView提供のチャート

↑年初来で+15.98%を記録。


コメント